D’station Racingが2024年スーパーGT参戦体制を発表。アストン+藤井/ソーレンセンのコンビに

2024年1月11日(木)18時3分 AUTOSPORT web

 1月11日、2024年からスーパーGT GT300クラスに参戦することになったD’station Racingは、詳細な参戦体制を発表した。アストンマーティンの新型GT3カーを投入、さらにダンロップタイヤを履く。ドライバーはチームのマネージングディレクターも務める経験豊富な藤井誠暢、そしてアストンマーティンのファクトリードライバーであるマルコ・ソーレンセンの参戦が決まった。


 D’station Racingは、これまでスーパー耐久やGTワールドチャレンジ・アジア、アジアン・ル・マン・シリーズ、そしてWEC世界耐久選手権と、2019年から強固なパートナーシップを築いているアストンマーティンを使い、世界中のレースに参戦してきた。


 迎える2024年は、スーパーGT GT300クラスへの参戦が決まり、PACIFIC RACINGと組んで参戦した2020年以来のシリーズ復帰を果たすことになった。すでに10月には長期的計画でのシリーズ参戦を表明していたが、1月11日、ついにその詳細な体制が明らかにされた。


 車両は、すでに海外でテストの様子が目撃されているアストンマーティンの新型GT3カー。タイヤはダンロップとなった。ドライバーについては、チームを率い、WECでは世界がその実力を認めた藤井誠暢、そしてアストンマーティンのファクトリードライバーで、WECで三度のチャンピオン獲得経験をもつソーレンセンのコンビが決まった。速さ、経験ともに文句なしのふたりで、強力なパッケージが構築された。


 またこれまでの5シーズンに続き、アストンマーティン・レーシングの契約パートナーチームとしての活動を継続。イギリスからエンジニアが派遣されるほか、テクニカルサポートの支援などが行われる予定で、WECやスーパーGTを含めたグローバルプログラムでの協力関係を深めていくという。

Dステーション・レーシングのドライバーとマネージングディレクターを兼務する藤井誠暢


■チーム代表、ドライバーとも強い意気込み


「自社のエントラント権利を取得しスーパーGTへ参戦できることになりました。GTAならびに関係者各位に深く御礼申し上げます。国内で最も人気のあるスーパーGTへD’station Racingとして挑戦することは、チームとしても弊社グループとしても大変重要です。日本のモータースポーツをさらに盛り上げていけるよう、チーム一丸となって邁進してまいります」というのは、星野敏チームオーナー/エントラント代表。


「グローバルパートナーシップを締結するアストンマーティンの最新型GT3を投入し、タイヤパートナーのダンロップ様、藤井選手、マルコ選手というふたりの経験豊富なドライバーとともに、優勝、そしてシリーズチャンピオン獲得を目標に掲げて戦ってまいります。引き続きD’station Racingへのご支援・ご声援を宜しくお願いいたします」


 そして藤井は「ひさしぶりに日本のスーパーGTへ参戦します。車両は最新型のアストンマーティンGT3となります。すでにイギリスでの開発テストにも参加してきましたが、信頼性の高い前モデルからの正常進化で、とてもポテンシャルが高いマシンに仕上がっています」と期待を寄せた。


「マルコ選手とは2022年のWECにおいて同じピットガレージでライバルとして戦ってきました。彼のような素晴らしいドライバーと一緒に戦えることを嬉しく思うと同時に、一緒にスーパーGTを盛り上げられるように、D’station Racing、アストンマーティン・レーシング、そしてダンロップタイヤさんとともに全力で頑張っていきます」


 また、スーパーGTデビューとなるソーレンセンは「スーパーGTへ参戦することになり夢のようだ。もちろん日本は大好きな国だよ。これまで世界中の様々なレースに参戦してきたけど、日本での新たな挑戦が待ち遠しい」と語った。


「新しいマシンは大きなステップを遂げている。スーパーGTでの経験も豊富な藤井さんやD’station Racingのみんなと協力して、一緒に素晴らしいリザルトを得られると確信している。日本のレースファンの皆さんにはいつも暖かく歓迎してもらって嬉しい。岡山での最初のレースが今から楽しみだ」

スーパーGTに参戦することが決まったマルコ・ソーレンセン


佐々木主浩総監督も期待「スーパーGTのパドックに戻るのが楽しみ」


 また、今回の参戦体制発表については、今季もチーム総監督を務める佐々木主浩総監督のコメントも寄せられた。


「2017年にD’station Racingの総監督へ就任して以来、この7年の間に国内はもとより、アジア地域、そして、世界大会であるル・マン24時間レースやFIA世界耐久選手権シリーズにも挑戦してきました。私も多くのレースへ足を運んでおりますが、モータースポーツの持つ魅力は特別です。特にスーパーGTはその頂点であり、ハイレベルなチーム、プロフェッショナルなドライバーがしのぎを削るドラマのあるレースです」と佐々木総監督。


「簡単に優勝ができるほど甘くはありませんが、常に勝利を狙って、チームスタッフやドライバーたちと戦っていきます。そして、個人的にもスーパーGTのパドックへ戻ることを楽しみにしています」


 さらに今回の参戦にあたっては、アストンマーティンのエンデュランス・モータースポーツ担当のアダム・カーターからも「パートナーチームであるD’station RacingがスーパーGTにアストンマーティンの羽を復活させることを嬉しく思う。日本で最もアストンマーティンで成功を収めてきたチームが新型GT3で国内トップシリーズのGT300クラスに参戦する事を誇りに思う」とコメントが寄せられた。


「新型GT3のパフォーマンスは確実にステップアップし、藤井選手とマルコという強いドライバーラインアップで、ハイレベルなシリーズでの結果が待ち遠しい」


 D’station Racing、新型アストンマーティン、そしてスーパーGTでの9勝の実績を誇る藤井とル・マン24時間、デイトナ24時間等でのクラス優勝の経験をもつソーレンセンのスーパーGT参戦は2024年の大きなトピックスとなりそうだ。


D’station Racing 2024年スーパーGT参戦体制


カーナンバー:TBC
車両:アストンマーティン GT3
タイヤ:ダンロップ
テクニカルサポート:アストンマーティン・レーシング
エントラント代表:星野敏
チーム総監督:佐々木主浩
ドライバー:藤井誠暢/マルコ・ソーレンセン
※他レースとの日程の重複は調整中

AUTOSPORT web

「スーパーGT」をもっと詳しく

「スーパーGT」のニュース

「スーパーGT」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ