ニッサンFE、東京大会が待つシーズン10の開幕戦へ「予選から狙っていく」とフェネストラズ

2024年1月11日(木)19時22分 AUTOSPORT web

 1月10日、日産自動車は1月13日に第1戦メキシコシティE-Prixを迎える2024年ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10の開幕に向けて、ニッサン・フォーミュラEチームのドライバーであるサッシャ・フェネストラズとオリバー・ローランド、マネージングディレクター兼監督のトマソ・ヴォルペのコメントを発表した。


 メキシコにあるアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスにて開幕を迎えるフォーミュラEシーズン10。今季は、シリーズ史上最大規模となる全17レースが予定されており、3月には日本初となる第5戦東京E-Prixが開催される。日産フォーミュラEチームにとっては、初のホームレースに臨む特別なシーズンとなる。


 開幕戦の舞台となるアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスは、海抜2250mの高地に位置していることが特徴で、高知特有の低い気圧は空気抵抗とダウンフォースを約25%減少させる。またその影響から、最高速度が最も速くなる傾向にあるサーキットのひとつだ。


 日産フォーミュラEチームのマネージングディレクター兼監督のトマソ・ヴォルペは、「シーズン10に向けて良い準備ができています。昨年までの課題を克服するため、シーズンオフにマシンのアップグレードと新機能の追加に取り組んできました。マシンの能力を最大限引き出して、良い結果でシーズンをスタートできるよう全力を尽くします」と新たなシーズンへ意気込んだ。


 また、日本のスーパーGTや全日本スーパーフォーミュラ選手権で活躍したサッシャ・フェネストラズは、「日産フォーミュラEチームで2シーズン目を迎えられることにワクワクしている」と新シーズンに期待を寄せた。


「昨年のメキシコ大会の予選ではデュエルに進むことができたので、今回も予選から良い結果を狙っていく。また、チームは昨シーズンからシーズンオフを通して、エネルギーマネジメントの強化に取り組み続けてきた。最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、チーム一丸となって全力で挑むよ」


 今シーズンからチームに復帰するオリバー・ローランドは、「シーズンオフに良い準備ができたので、シーズン開幕戦が楽しみです。日産チーム復帰後の初戦に向けてワクワクしています」と、開幕戦へ向けた自信を語っている。


「このコースでの経験は豊富なので、フリー走行でマシンを良い状態に持っていくことができたならば、予選でも良いパフォーマンスを発揮できると思う。まずはしっかりと今シーズンの土台を築き、多くのポイントを獲得することを目標にレースに挑むよ」

ニッサン・フォーミュラEチームのドライバーであるオリバー・ローランド(左)とサッシャ・フェネストラズ(右)
サッシャ・フェネストラズは桜が描かれたヘルメットでレースに臨む

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