風向きも変わる? 和田毅の“プロテクト漏れ”に賛否 山川穂高の人的補償動向に「西武は得でしかない」の声も

2024年1月11日(木)16時0分 ココカラネクスト

メジャー時代を除けば、ソフトバンク一筋だった和田。このレジェンドの放出に反響が広まっている。(C)Getty Images

 衝撃的なニュースが日本球界を騒然とさせた。西武がソフトバンクにフリーエージェント(FA)移籍した山川穂高の人的補償として、和田毅を指名する方針を固めたと1月11日付の「日刊スポーツ」など複数メディアが報じた。

 正式に決まれば、「まさか」と言える移籍だ。和田は早大から2002年ドラフト自由枠でダイエー入団。03年に14勝で新人王に輝くと、10年にも最多勝、MVPなど数々の輝かしい功績を残してきた。

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 メジャーリーグでプレーした約2年間を除けば、日本でのキャリアのすべてをソフトバンクに捧げてきた。そんな42歳のベテラン左腕だが、昨季もチーム勝ち頭の有原航平(10勝)に次ぐ8勝をマーク。さらに防御率(3.24)、WHIP(1.18)、投球回数(100)と衰え知らずの結果を残し、チームの重要戦力でもあった。

 捲土重来を期するシーズンに新任となった小久保裕紀監督にとっても、小さくない痛手だろう。昨季のソフトバンクは先発投手のチーム防御率が3.63と低迷。ウイークポイントと見られていた。ローテーションの立て直しが急務とされていたところで、前述の好成績を残し、計算の立っていた柱の一角を失うダメージは計り知れない。

 また、ダイエー時代から続く球団の黄金期を知る和田は、若手投手陣からの尊敬を集める精神的な支柱でもあった。ゆえに育成面にも小さくない影響が生じる可能性もゼロではなく、人的補償のプロテクトから外していたフロントの決断が問われるのは間違いない。

 無論、ソフトバンクの象徴と言っても過言ではないレジェンドの去就に、ファンからは様々な声が噴出している。

 X(旧ツイッター)では「プロテクト」「ホークス」「和田さん」「人的補償」といった関連ワードが次々とトレンド入り。さらに「衝撃的すぎる」「風向きが変わってきたんじゃないですかね」「西武は得でしかない」といった西武の選択に対する好意的な声が相次いだ一方で、ソフトバンク側には「フロントがどうしていかが気になる」「なぜ?」「フロントが叩かれるのは違う。西武が巧いだけ」「なんでプロテクトしてないんだ」「本当ならファンをやめる」といった賛否両論が飛んでいる。

 今オフは、逆風吹くなかで、西武からFA宣言した山川を獲得。昨季に2年連続最多得点を記録した打線にさらなる厚みを持たしたソフトバンク。果たして、批判も寄せられている強化がどう働くのか。いずれにしても、年初に訪れた衝撃が生んだ波紋はしばらく収まりそうにない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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