大宮、コーチを務める横山知伸氏の逝去を発表「大きな驚きと深い悲しみに暮れております」

2024年1月11日(木)14時38分 サッカーキング

逝去された横山知伸氏(写真は2016年11月のもの) [写真]=Getty Images

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 大宮アルディージャは11日、同クラブのU−18フィジカルコーチ兼U−18コーチを務める横山知伸氏が2024年1月4日(享年38歳)に逝去されたことを発表した。なお、後日、「お別れの会」を執り行う予定であることも明らかになっている。

 大宮はクラブ公式サイトで「ご逝去の報に接し、大宮アルディージャ一同、大きな驚きと深い悲しみに暮れております。故人の生前の功績を偲ぶとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします」と伝え、以下のように続けている。

「なお、葬儀は家族葬にて執り行われました。本来ならば早速申し上げるところではございましたが、ご遺族の意向により訃報のご連絡を葬儀後とさせていただきましたことをご容赦ください。また、ご供花、ご香典、ご弔問等は固く辞退させていただきたいとのお申し出がございましたので、何卒よろしくお願い申し上げます」

 また、大宮の代表取締役社長を務める佐野秀彦氏は以下のようにコメントを発表している。

「大宮アルディージャは、とても大切なかけがえのない仲間を亡くしました。突然の訃報に接し、信じられない気持ちでおり、悲しみにたえません。今夏、脳腫瘍の再発の診断されてから、必ずピッチに戻るという強い意志のもと、懸命に治療、リハビリに励んでまいりましたが、残念ながら帰らぬ人となり、無念でなりません」

「トップチームの選手としてともに戦った2014−2016シーズンは、強固なディフェンス力と確かな技術、そして空中戦の強さを武器に、チームを多くの勝利に導く活躍をしてくれました。2015シーズンの『J2優勝 J1昇格』、2016シーズンの『J1最高順位』は彼の活躍なくては成し得なかったことでありました。ピッチを離れても持ち前の明るいキャラクターと細やかな気遣い、類稀なるコミュニケーション力でチームを、そしてクラブを明るく照らし続けてくれました」

「2018年末に脳腫瘍を発症した際には、『必ず選手としてピッチに戻る』という強い意志を持って治療に向き合い、プロサッカー選手としてJリーグの舞台に戻ってきた姿は、我々をはじめ多くの方々に勇気と感動を届けてくれました。2019年2月9日、NACK5スタジアム大宮で大宮アルディージャサポーターがいち早く闘病中の横山選手へ送ってくれた励ましのチャント、そしてコールが彼の挑戦を後押ししてくれたと思っております」

「2023シーズン、トップチームのフィジカルコーチとして7シーズンぶりにクラブへ戻ってきてからも、自身を成長させてくれたサッカー界へ恩返しすべく、これまでの経験をもとに選手の成長、チームの成長のために全てを大宮アルディージャへ費やしてくれました」

「未来に向かい、ともに成長を続けていく仲間との早すぎる別れは、残念でなりません。クラブスタッフ一同、横山コーチの常に高みを目指し挑戦し続ける勇姿を心に刻み、意思を引き継ぎ精進してまいります。ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします」

 横山氏は帝京高校から早稲田大学を経て、2008年に川崎フロンターレへ加入した。2012年にセレッソ大阪へと移籍すると、2014年には大宮アルディージャに完全移籍。2017年に北海道コンサドーレ札幌へと期限付き移籍し、翌年完全移籍となると、2018年8月からはロアッソ熊本に期限付き移籍となった。2018年12月に脳腫瘍と診断され、摘出手術を受けたものの、リハビリを経て復帰を果たし、2019年9月にFC岐阜へと加入。同シーズン限りで退団し、その後現役引退を発表した。引退後は古巣札幌でアカデミーのフィジカルコーチを務めた後、2023年に古巣大宮でトップチームのフィジカルコーチに就任。同5月からU−18フィジカルコーチ兼U−18コーチを務めていた。

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