人気の輸入車プレミアムSUV、アウディQ5試乗

1月12日(金)20時25分 All About

欧州でも人気のプレミアムSUV、Q5の2世代目は、スポーティさとラグジュアリー性とを併せ持つSUVへと変身。ブランド中核モデルのA4と同コンセプトで成立する“アウディテイスト”濃厚な走りが楽しめます

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スポーティさとラグジュアリー性とを併せ持つSUVに

プレミアムSUVの2世代目。国内ではベーシックモデルのQ5 2.0TFSIクワトロ(657万円)と、ハイパフォーマンスモデルのSQ5(887万円)をラインナップする
ヨーロッパ市場では、今、コンパクト&ミッドサイズのプレミアムSUVカテゴリーが爆発的な人気を博している。両マーケットともに前年比+25%前後のセールスを記録中で、新規参入もいまだ見受けられ、今後もしばらくは成長が続く見通しだ。

今、欧州で最も売れているミッドサイズ・プレミアムSUVは、メルセデス・ベンツGLCクラスだ。2017年に入ってからは、なんと月に1万台ペースで売れた。2位が、今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれたボルボXC60。そして3位に入ったのが、2017年に2代目がデビューしたばかりのアウディQ5、である。

M・ベンツGLCクラスが、Cクラスのプラットフォームを活用したSUVであるのと同様、アウディQ5もまた、A4と同じ“MLBエボ”プラットフォームを使用する。BMWでいえば、X3と3シリーズの関係と同じ。つまり、ミッドサイズ・プレミアムとは、欧州Dセグメント相当ということになる。ボディサイズは全長4680mm×全幅1900mm×全高1665mm、ホイールベース2825mm。先代モデルより全長50mm、ホイールベース15mm長く、全幅5mm高くなっている。また、モジュラープラットフォームのMLB evoを採用、軽量化も図られ60kg軽くなっている
新型アウディQ5だが、日本市場では17年10月に披露されたばかりだ。最新のアウディテイストに連なるフロントマスクデザインに加えて、以前よりもダイナミックなサイドデザインと安定した走行パフォーマンスを得た結果、スポーティさとラグジュアリー性とを併せ持つSUVへと変身した。世界中でのデリバリーが始まった今、これまたモデルチェンジしたばかりの新型BMWX3とともに、2位のXC60や1位のGLCクラスを追いかける存在になることは間違いない。

ベーシックモデルでも十二分に魅力を味わえる

クワトロ(4WD)システムも改良され、従来はトルクを60%がリアに40%をフロントに振り分けていたものを、さらに効率化。負荷が小さい時にはFFで走行、各種センサーで走行状況を“先読み”してトラクションが必要になる直前に4WDへと切り替えてくれる
とにかく、見映えクオリティの向上が著しい。なかでもエクステリアは、ぱっと見で、もっと上のクラスだと勘違いしてしまうほど。装備類もドライバーアシスタンス系など、セダンのA4に負けず劣らず最新式を採用する。
指を使った文字入力やスクロールができるMMIタッチを備えた、操作システムのMMI(マルチメディアインターフェイス)も進化、使い勝手が向上した。他モデル同様、アウディコネクトなども備わっている
現時点では、2.0TFSIクワトロと、新開発の3.0V6TFSIを積むSQ5クワトロの2グレード展開で、もちろん後者のほうが全てに渡って上質かつ高性能なわけだけれども、2.0TFSIクワトロのベースグレードであっても、Q5の基本的な魅力を十二分に味わうことができると言っていい。
2.0TFSIクワトロにオプションのラグジュアリーパッケージを選択するとレザーシートが装着される(通常はステップクロス)。このパッケージにはアダプティブエアサスペンションとアンビエントライトが付き、37万円で用意される
リアは3座のベンチシートを装着、バックレストは3分割式となる。ホイールベースが長くなり、室内がさらに広くなっている。インテリアカラーは5種類を用意
ラゲージルームは先代モデルより10L広い、550L〜最大1550Lを確保。リアバンパー下に足をかざすだけでテールゲートを開けられる機能も用意された

“アウディテイスト”も濃厚

A8に搭載される自動運転レベル3のアウディAIトラフィックジャムパイロットの技術を活かした、レベル2のトラフィックジャムアシストを搭載。この機能を備えたアダプティブクルーズコントロールを標準化する
アウディのSUVというと、今ではQ2やQ3といった、比較的手頃な価格で狙えるできのよい妹分のモデルもある。いずれも昨今、ミッドサイズ以上に人気のコンパクトプレミアムクラスに属していて、なにもQ5など狙わなくても、同じような見映えのモデルがもっと安く買えると思う方も多いことだろう。もちろん、そういう考え方はあっていいし、世界的に見ても、Q2やQ3の人気は高い。

けれども、その一方で、Q3とQ5との間には、大きさや価格以外にも、決定的な違いがある。それは、“アウディらしい走りのテイスト”の濃淡だ。正直に言って、Q3以下は、デザイン重視であり、軽快に走るものの、アウディらしいアシのしなやかさや安定感、手応えに関していうと“薄味”である。
オプションでダンパーコントロールと車高調整機能を備えたアダプティブエアサスペンションを装備
比べてQ5は、さすがに大黒柱というべきA4と同じコンセプトで成立しているため、そのライドフィールはずっと濃厚だ。走り出した瞬間、もしくはハンドルを切り始めた瞬間といった、ごく微小領域における手応えや腰応えに奥深さがある。長距離移動のラクさもずっと上。疲れ知らずだ。普段乗りに使って、しみじみと“良いクルマだな”と思わせるだけの懐の深さもある。これらは全て、4以上の数字をその名に持つアウディモデルでしか味わえないテイストなのだ。

高いモデルには高いだけの理由がある。その差をしっかりと見極められる人なら、Q5を選んだほうが、毎日がいっそうシアワセになると思う。
衝突軽減システムのアウディプレセンスシティを装着。65km/h以上で作動するアウディアクティブレーンアシスト、右折時に対向車を監視してくれるターンアシストなども備えている
(文:西川 淳)

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