ハースF1はすぐに不振から脱却するとマグヌッセン「マクラーレンやウイリアムズのようにはならない」
2020年1月12日(日)7時30分 AUTOSPORT web

ケビン・マグヌッセンは、近年のマクラーレンとウイリアムズのようにハースF1チームの不振の時期が長引くという心配はしていないと語った。
ハースはF1初参戦となった2016年シーズンに好結果を出し、コンストラクターズ選手権8位を獲得。そこから徐々に調子を上げていき、2018年にはランキング5位で、中団トップのルノーのすぐ後につけた。
2014年にマクラーレンからF1にデビューしたマグヌッセンは、2016年にルノーで走った後、2017年にハースへと移籍。2018年のチャンピオンシップでは、チームが5位の座を得る道のりで獲得ポイントの半分以上を稼いだ。
「後退していくのではなく、調子を上げていくチームを見るのはうれしかった」とマグヌッセンは振り返り、『Motersport-Total』に語った。
「ポジティブな経験だった。そうした経験においては、成長と改善、そして興奮を感じるものだ」
「最初の3年で僕たちは大きく前進した。それほど大きな進歩には見えなかったかもしれないけれど、3年間で8位から5位に順位を上げたのは、とても素晴らしいことだ」
しかしハースは2019年型マシンVF-19のパフォーマンスを安定して引き出すことができず、ランキングを9位に下げた。
プレシーズンテストでは前途有望な様子を見せていたものの、2019年シーズンの早い段階でハースが問題を抱えていることは明らかになった。
空力面の変更を行い、マグヌッセンとロマン・グロージャンの2台でテストを行ったものの、効果は表れず、マシンの一貫性のないパフォーマンスに、ドライバーもエンジニアたちも当惑し続けた。
2019年のハースは問題を根本的に解決することができず、不安を抱いたスタッフもいると言うマグヌッセンだが、マクラーレンやウイリアムズのように低迷が長期化することはないとの考えを示した。
マクラーレンは2012年にランキング3位を獲得した後、不調が続き、一時は選手権9位にまでポジションを落とした。しかし2019年、ようやく調子が上向き始め、ランキング4位に浮上した。ウイリアムズは2015年に選手権3位を獲得したものの、2018年と2019年は最下位のランキング10位に沈んだ。
「僕らのチームではそうしたことは起こらないと思う」とマグヌッセン。
「もっと早く状況を好転させ、方向性を見つけることができると思っている。僕たちにはそれができると確信しているよ」