計9台のLMDhが走り出す2023年開幕戦デイトナ24時間のフルエントリーリストが発表/IMSA

　IMSAは1月11日、ウェザーテック・スポーツカー選手権のオープニングイベントであるデイトナ24時間レースのフルエントリーリストを公開し、全61台分のドライバーラインアップを明らかにした。

　11日（水）に発表されたリストは、事前にシリーズから発表されていたとおり、新設のGTPクラスで9台、LMP2が10台、LMP3は9台、GTDプロ8台、そしてGTDの25台で構成されている。

　現段階ではまだ多くのTBDがラインアップに残っているが、その多くは登録上の理由によるものである。

　2022年末で幕を閉じたDPiに代わり、新たにトップクラスとして誕生したGTPクラスのラインアップはすでにそのほとんどが確定していたが、BMW MチームRLLは24号車BMW MハイブリッドV8の第4ドライバーにコルトン・ハータを指名。これによりハータは2台のBMW LMDhカーの間でダブルエントリーすることとなった。

　LMP2クラスではリック・ウェア・レーシングのラインアップが確認され、エリック・ラクスとピエトロ・フィッティパルディ、デブリン・デフランチェスコ、オースティン・シンドリックの4名が51号車オレカ07・ギブソンをシェアする。

　また、10日にWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに参戦するフェラーリ・AFコルセのメンバーとして指名されたニクラス・ニールセンは、フランソワ・ペロード、マシュー・バキシビエール、ジュリアン・キャナルとともにAFコルセの88号車オレカ07で走ることになった。

■ブルーニはWECとIMSAの両方でプロトン・コンペティションに参加

　デイトナでプロトタイプデビューを果たすプロトン・コンペティションは、フレッド・プアダッド、ジェームズ・アレン、WECでは同チームが走らせるポルシェ963のステアリングを握るジャンマリア・ブルーニの3名に未発表のもうひとりのドライバーが追加される予定だ。

　LMP3クラスではアンドレッティ・オートスポート、ライリー・モータースポーツ、ファストMDレーシングがドライバーラインアップを確認しており、この中で金丸ユウの名が87号車デュケインD08・ニッサンを走らせるファストMDレーシングの布陣に掲載されている。

　一方、MRS GTレーシングは43号車リジェJS P320・ニッサンのドライバー4名全員が確定していない。

　GTDプロではフェラーリの新型GT3マシン、296 GT3を投入するリシ・コンペティツィオーネがアレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、ダニエル・セラ、ダビデ・リゴンの布陣を敷いた。また、引き続きレクサスRC F GT3で参戦するバッサー・サリバンは14号車の第4ドライバーにTOYOTA GAZOO Racingのマイク・コンウェイを指名している。

　最多25台がエントリーしているGTDクラスは、ターナー・モータースポーツが95号車と96号車BMW M4 GT3のラインアップを固めた。この他、フェラーリのハイパーカードライバーとなったミゲル・モリーナはAFコルセの21号車フェラーリ296 GT3で、トレントン・エステップはMDKモータースポーツの54号車ポルシェ911 GT3 Rで第4ドライバーを務めることとなっている。

　USレーストロニクスはランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2のドライバーを決定し、ミーシャ・ゴイクバーグ、ロリス・スピネッリ、ベンジャ・ハイツのトリオにファクトリードライバーのマルコ・マペッリが合流している。

　アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイが舞台となるイベントは来週20〜22日に行われる公式テスト“ロア・ビフォア・ロレックス24”に始まり、日曜の午後には翌週末に開催されるデイトナ24時間に向けた予選セッションが行われる。

■2023年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レース　エントリーリスト