西武に移籍した甲斐野央に高木豊氏は「守護神候補にはまってくる」と期待 人的補償制度への思いも明かす

2024年1月12日(金)11時23分 ココカラネクスト

高木豊氏

 山川穂高のソフトバンクへのFA移籍に伴い注目を集めた人的補償は甲斐野央と1月11日に西武、ソフトバンク両球団から発表された。

 甲斐野は2018年ドラフト1位で東洋大からソフトバンクに入団。最速160キロの剛速球を武器に、昨季はリリーフとして46試合に登板して3勝1敗、8ホールド2セーブ、防御率2.53の成績を残していた。

【速報】西武山川の人的補償で甲斐野央を獲得!!『一気に守護神候補に!!』『甲斐野の心情を思うと…こんなことはあってはダメ』和田毅の誤報とFAの人的制度問題に思うこと

 移籍が決まった甲斐野は球団を通じて「突然のことではありましたが、ホークスには本当にお世話になり感謝しかありません。ドラフト1位で獲ってもらったものの、期待に沿えるような活躍はできなかったと思いますが、チームメート・監督・コーチ・スタッフ・フロントの皆さんには温かく見守ってもらい感謝しています」とコメント。移籍先の西武球団についても「チームの雰囲気が明るくファンの方も熱いイメージがありますので、ベルーナドームでプレーするのが今から楽しみです」と早くも腕をぶした。

 一方で一時はレジェンド左腕の和田毅がプロテクトから外れており、西武側が指名する方針を固めたという報道も出たことで、11日はファンの動揺も拡がり大きく話題を集めた。

 この件について球界内からも様々な考察の声が上がっている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は11日に「【速報】西武山川の人的補償で甲斐野央を獲得!!『一気に守護神候補に!!』『甲斐野の心情を思うと…こんなことあってはダメ』和田毅の誤報とFAの人的制度に思うこと【プロ野球】」と題した動画を更新。今回の一連の騒動について言及している。

 まず動画の冒頭では前回の動画で和田の移籍が決定的なような内容で伝えたことに関して「先走ってしまって、すいませんでした!」と潔く謝罪した高木氏。

 その後、急転直下で甲斐野の移籍が発表されたことを受け、背景には様々な事情があったことを推測しながら、甲斐野が西武移籍したことで期待される役割に関しては中継ぎ強化につながるとした上で、ベテラン守護神の増田達至が「疲れを感じる」とコメント。「抑えを誰にしようかと悩んでいるときに甲斐野は球に力もあるし、はまってくるかなという感じはするよね」と守護神候補として機能すれば大きいとした。

 西武は先発陣が充実する中で、後ろを投げる投手陣が補強課題とされていたため「非常にいい内容になった」と見る。

 昨年もソフトバンクからは近藤健介のFA移籍に伴い、人的補償で日本ハムに移籍した田中正義が新天地で守護神として新たな才能を見出だされた。高木氏も田中の例を挙げながら、甲斐野が任される役割に関しては「8回でも9回でもいい」と勝利の方程式の一員となることを期待した。

 また最近はFA移籍に伴う人的補償制度に関して疑問の声も出るようになった。この点に関しては高木氏も移籍が決まった甲斐野が前向きなコメントを発していたことに救われたとしながら「ルール的には人的補償などいらないんじゃないかな?」と自身の考えをのべる場面もあった。続けるにしても現行の28人というプロテクト人数の幅を拡げる、プロ入り後、一定年数以上の選手を獲らないようにするなど、より選手の心情に寄り添う形の改革が必要ではないかとした。

 最後は甲斐野の西武での活躍を願っていた高木氏。

 甲斐野の移籍で決着したが、FAの人的補償をめぐっては今後も様々な議論を呼びそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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