アジアカップに臨むJリーグで活躍する外国籍選手たち

2024年1月12日(金)14時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

1月12日より開幕するAFCアジアカップ2023。2019年に行われた前回大会において、決勝でカタールに敗れた日本代表は再びアジア王者に返り咲くべく今大会に臨むメンバー26名を1月1日に発表した。MF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)やFW伊東純也(スタッド・ランス)ら、直近の連勝にも大きく貢献している選手が順当に選ばれる中、JリーグからもDF毎熊晟矢(セレッソ大阪)やMF佐野海舟(鹿島アントラーズ)など複数の選手が名を連ねている。


海外組が大半を占める昨今の日本代表において、数こそ少ないもののJリーグから選出された選手たちにはファンからも多くの期待が寄せられていることだろう。一方で日本人選手以外にもJリーグから今大会に出場する外国籍選手がいる。ここでは、アジアカップに向けて各国代表メンバーに選出された注目のJリーガーたちを4名紹介していく。




町田ゼルビア FWミッチェル・デューク 写真:Getty Images

ミッチェル・デューク(町田ゼルビア)


オーストラリア代表


2023シーズンのJ2リーグ。高校サッカーの名門、青森山田高等学校を率いてきた黒田剛監督の招聘に加え、多くの新戦力も獲得し圧巻の強さでリーグ初優勝とJ1への初昇格を決めた町田ゼルビア。そんな町田において新戦力の1人でもあったFWミッチェル・デュークも今大会に臨む外国籍Jリーガーの1人だ。


かつては清水エスパルスやファジアーノ岡山でも活躍したことから、Jリーグファンの間でもなじみ深い外国籍選手の1人とも言えよう。オーストラリア代表としては、これまで33試合に出場し12ゴールをマーク。2022年のカタールW杯でも主力として出場し、グループリーグ第2戦のチュニジア戦でゴールを挙げるなど、母国のベスト16進出へ大きく貢献している。


今季町田では、エースのFWエリキと強力な2トップを形成。10ゴール6アシストと申し分ない働きでチームの優勝と昇格に貢献している。今回のアジアカップでは、2015年以来2度目の優勝を目指すオーストラリア代表。J2で見せた高さと強さを武器にどこまでゴール数を伸ばせるのか。デューク個人の活躍にも注目が集まる。




アルビレックス新潟 DFトーマス・デン 写真:Getty Images

トーマス・デン(アルビレックス新潟)


オーストラリア代表


6季ぶりにJ1リーグに挑んだ2023シーズンのアルビレックス新潟。結果は10位と久々のJ1でリーグ中位のフィニッシュとなったが、新戦力や若手の活躍など収穫も多いシーズンだったと言えよう。そんな新潟において、守備で多大な貢献を果たしたのがDFトーマス・デンだ。


今季はセンターバックとして26試合に出場。自陣からのつなぎや対人守備の強さで存在感を発揮し、今回アジアカップに臨むオーストラリア代表の一員としても名を連ねている。オーストラリア代表のセンターバックと言えば、イングランドでプレーするDFハリー・サウター(レスター・シティ)をはじめ海外組が揃うこともあり、デンにとっては必ずしも出場が約束されているわけではない。


それでも、年間を通して1つのJクラブを支えた守備の要として、アジアの舞台でもその活躍を見せてほしいものだ。


湘南ベルマーレ GKソン・ボムグン 写真:Getty Images

ソン・ボムグン(湘南ベルマーレ)


韓国代表


今大会に向け招集された韓国代表のなかでは、唯一のJリーガーとなったGKソン・ボムグン。昨2023シーズンから湘南ベルマーレへ加入し、途中怪我での離脱もあったが24試合でゴールマウスを守りJ1残留へ貢献した。第17節の鹿島アントラーズ戦でみせたPKセーブをはじめ、随所に好反応を連発。高いセービング力はJリーグの中でも屈指のものと言えよう。


韓国代表のGKと言えば、かつてJリーグのヴィッセル神戸や柏レイソルで活躍したGKキム・スンギュ(現アル・シャバブ)もメンバー入りを果たしている。また、GKチョン・ソンリョン(川崎フロンターレ)やGKキム・ジンヒョン(セレッソ大阪)など韓国代表経験のある選手が今もJリーグで活躍しており、韓国籍GKは日本国内でなじみ深い存在だ。


出場できるのが1枠のポジションで、試合途中の交代もほとんど見られないことから今大会で出番があるかは不明だ。とはいえ、もし出場機会があればJリーグで披露したその高いセービング技術を存分に発揮してもらいたい。




北海道コンサドーレ札幌 MFスパチョーク・サラチャート 写真:Getty Images

スパチョーク・サラチャート(北海道コンサドーレ札幌)


タイ代表


昨今のJリーグで活躍を見せているタイ代表の選手たち。今大会では、かつて北海道コンサドーレ札幌や川崎フロンターレで活躍したMFチャナティップ・ソングラシン(現パトゥム・ユナイテッド)が負傷のため招集されず。また、昨夏より浦和レッズに所属するMFエカニット・パンヤも代表を辞退する運びとなり、日本国内でもタイ代表メンバーの動向には大きな注目が集まっている。


そんな中、今大会のタイ代表において唯一のJリーガーとなったMFスパチョーク・サラチャートに懸かる期待は大きなものとなるだろう。2022シーズンの途中から札幌へ加入すると、2023シーズンは24試合に出場。7ゴール1アシストと数字の上でも大きな存在感を放っていた。


元日に行われた日本代表戦では途中出場だったが、昨年11月のワールドカップ予選での活躍を見てもタイ代表にとって欠かせない選手であることに疑いの余地はない。2023シーズンのJリーグで見せたような美しいゴールを見せることができるのか。「タイの至宝」の活躍も大いに注目だ。

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