ソシエダを離脱して日本代表合流、アジア杯に臨む久保建英の“覚悟”「優勝しなきゃいけない」

2024年1月12日(金)0時0分 サッカーキング

カタールの地でアジア杯に向けた調整を続ける久保建英

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 今月12日に開幕するAFCアジアカップカタール2023に向けて、開催地カタールの首都・ドーハでトレーニングを行う日本代表。11日のトレーニング終了後、MF久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)が報道陣の取材に応じ、充実のシーズンを過ごす中で所属クラブを離脱した心境、現在の自身の状態、そして今大会に懸ける意気込みを明かした。

 今シーズンの久保は所属クラブのレアル・ソシエダで、ラ・リーガ18試合の出場で6ゴール3アシストを記録。自身初挑戦となったチャンピオンズリーグ(CL)でも、チームは決勝トーナメントまで駒を進めた。アジアカップ開催期間中もレアル・ソシエダは公式戦を戦い続けており、久保は最大で約1カ月ほどチームを離れることとなる。チームは久保不在の中、7日に行われたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)3回戦のマラガ戦を1−0で制していた。

 シーズンの真っ只中、1月2日に行われたラ・リーガ第19節アラベス戦(1−1)を最後にチームを離れたことについて、久保は「後ろ髪を引かれるどころ話ではないですけどね。でも、仕方がないものは仕方がないので」と率直な心境を口にした。「(チームの)心配はしていないです。気にはしますけど。13日にもダービー(※ラ・リーガ第20節アスレティック・ビルバオ戦)があるので、ちょっと時間は遅いですが、見れるならしっかり前半だけでも見るつもりです」と明かすと、「チームは気にしつつも、自分はやれることをやるべきだと思っています」と主張した。

 負傷を抱えての日本代表合流となった中で、レアル・ソシエダのチームメイトからは冗談混じりに「このケガなら休んだ方が良いんじゃないか」と声も掛けられたという。一方で、「不幸中の幸いだったのはCLとかぶっていなかったこと」と述べ、2月14日に控えたCL・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグのパリ・サンジェルマン(PSG)戦には出場する意欲を示した。

「(アジアカップで)決勝まで進んでも、次の日の朝の便で帰れば2日、3日は練習できる。もう便も調べてあります。むしろ、11日にチームは試合があるので、(僕の方が)コンディション良くやれる可能性もあるのかなと思っています。欲を言えば(CLの開催日が)21日の週が良かったですけど、中3日あれば普段のリーグ戦と変わらないので、問題ないです」

 前述の通り、久保はケガを抱えて日本代表の活動に加わったものの、11日には全体練習に合流済み。現在の自身のコンディションについては「良い感じです。順調に仕上がっていると思いますよ」と力強く語っている。日本代表にとっての初陣は14日に控えたベトナム代表戦だが、出場可否については「メディカルとコーチングスタッフと見極めという感じです」と話すにとどめた。

 レアル・ソシエダでのパフォーマンスもあって自身に大きな注目が集まる中でのアジアカップとなるが、「世界に注目される選手になりたいと思ってサッカーをしているので、現状はウェルカムです。自分の未来予想図からしたら、やっとスタートラインくらいかな」と自信を示す。現在の状態を踏まえて「まずは自分を万全な状態に持っていって、注目に値するようなプレーができれば」と意気込んだ久保は、次のような言葉で今大会に懸ける覚悟を明かした。

「色々な思いはありますが、プロになってからタイトルを獲ったことがないのも事実です。ここで優勝するしかない。『チームを離れるなら優勝してこいよ』と言ってくれた選手もいたので。そういった選手の言葉もありがたく受け取りながらやっていきます」

「僕ら選手、監督、スタッフは優勝を期待するのではなく、優勝しなきゃいけないと思ってやっています。期待なんかしていても(タイトルは)獲れるものではないので。しっかり優勝するという目標を持ち、その中でチームとしての結果を突き詰めていくつもりです」

サッカーキング

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