“悔しさ”を晴らすアジア杯へ、前田大然が意気込み「取り返したい思いで今回はやっている」

2024年1月12日(金)6時30分 サッカーキング

カタールでアジア杯に向けた調整する前田大然

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 AFCアジアカップカタール2023に向けて、開催地カタールの首都・ドーハでトレーニングを行う日本代表。11日のトレーニング終了後、FW前田大然(セルティック/スコットランド)が報道陣の取材に応じ、大会への意気込みを明かした。

 前田にとって、アジアカップは久々の日本代表活動だ。前田は“第2次森保JAPAN”となってからも継続的に招集を受けていたが、昨年10月と11月の活動はケガの影響で辞退。所属クラブのセルティックでも、今季より指揮官に就任したブレンダン・ロジャーズ監督からの信頼を掴みながら、昨年11月から12月半ばまではひざの負傷により離脱も強いられた。

 日本代表は前田が不在の間も白星を重ね、現在は国際Aマッチ9連勝中だ。一方、前田個人としてもセルティックでコンディションを上げてからカタールの地に乗り込んでいる。昨年12月16日に行われたスコティッシュ・プレミアシップ第18節ハーツ戦で復帰を果たすと、日本代表合流前最後の試合となった1月2日開催の第22節セント・ミレン戦では、キックオフから56秒で“電光石火”の先制弾をマーク。チームの3−0での勝利に貢献していた。

「チームとしては、今はすごい良い状態だと思います。ここ数回は辞退しちゃったので、何とか取り返したい思いで今回はやっていて」と日本代表への率直な心境を明かした前田は、9日に非公開で行われたヨルダン代表とのトレーニングマッチでチームの6点目を記録。「練習試合ですけど、しっかりゴールできて良かったなと思ってます」と笑顔を見せた。「復帰してからセルティックで2、3試合できていましたし、ゴールも決められていたので」と語り、状態が上がってきている様子も感じさせる。

 11日のトレーニングでは別メニューとなったが、既にJFA(日本サッカー協会)によって負傷ではないことが伝えられている。前田自身も「普通にコンディションを上げたいっていう部分もありました。明日の練習は全然大丈夫なんで、そこは問題ないです」と、あくまで調整の一環だと強調した。

 FIFAワールドカップカタール2022で3試合にスタメン出場し、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)のクロアチア代表戦ではゴールも挙げた前田にとって、カタールの印象は悪くないはず。およそ1年越しにカタールでプレーすることについて問われると、前田は「サッカーのイメージかそういうの関係なしに、暖かいんですごくやりやすいです」と予想外の言葉を口にした。普段はスコットランドでプレーしていることもあってか、「今はずっと寒いところにいるんで。日に当たってサッカーするのってこんなに良いんやって感じです」と発言。ケガから復帰した体で、暖かい環境でのサッカーに喜びを感じている。

 前田が喜んでいるのは環境面だけではない。今回の日本代表メンバーには山梨学院大附属高校時代の先輩にあたるDF渡辺剛(ヘント/ベルギー)が招集されており、両者はA代表の活動で初の顔合わせとなった。「一緒にやりたいという思いは常にありました」と心境を明かした前田は「母校を盛り上げれるように、2人で活躍できれば」と意気込んだ。

 日本代表は14日、グループD第1節のベトナム代表戦に臨む。今大会の初陣に向けて、前田は「練習前にしたミーティングの中で、ベトナムとは1点差のゲームが多いという情報がありました。難しい試合になるのは間違いないと思います」と気を引き締めつつも、「今のチームは以前と比較しても進化してると思うので、自分たちのサッカーをすれば、良い試合ができるかなと思います」と自信をのぞかせた。

サッカーキング

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