フェルスタッペン「チームメイトより速くなることは常に重要」ペレス加入も、アプローチは変わらず
2021年1月13日(水)16時24分 AUTOSPORT web

マックス・フェルスタッペンは、2021年シーズンにレッドブルでセルジオ・ペレスがチームメイトとなることを気楽に考えるつもりはないと認めた。
2015年にトロロッソからF1デビューを果たして以来、フェルスタッペンはカルロス・サインツJr.、ダニエル・リカルド、ピエール・ガスリー、最近ではアレクサンダー・アルボンら強力なチームメイトの挑戦を受けてきた。
フェルスタッペンの4人の元チームメイト全員が、後にフェルスタッペンの走行スキルと才能を称賛しているが、フェルスタッペンはそれを彼らしい謙虚さとともに受け止めた。
「彼らがそう広めたわけではないだろう?」とフェルスタッペンはオランダの放送局『Ziggo Sport』のインタビューで語った。
「とにかく僕は彼ら全員に勝つことができたから、よかったよ」
2020年シーズンの第16戦サクヒールGPで初のF1優勝を飾った経験豊富なペレスは、F1のトップに必ずや駆け上がると見られるフェルスタッペンにとって、新しいタイプの脅威となることを体現している。しかしフェルスタッペンは、彼のアプローチは変わらないと主張している。
「僕の父が常に言っているように、チームメイトは打ち負かさなければならないんだ!」とフェルスタッペンは言い、同じことをペレスに対してもするつもりだとすぐに認めた。
「そうだよ。それが僕の目標だ」
「チームメイトより速くなることは常に重要なことだ。セルジオが同じことを目指しているのを僕は分かっている」
フェルスタッペンは、ペレスがシーズンを通してチームに貢献するのに、十分な強さと一貫性を有していると証明することを期待しているという。ある意味で、それは昨今の何人かのセカンドドライバーに欠けていたことだ。
「それだけが、チームが2台のマシンを上位につける方法だ。レッドブルとダニエルの場合のようにね」
■「ペレスはシーズンを通して実力を証明できた」
今までで最高のF1シーズンを送ったにもかかわらず、レーシングポイントでのシートを失ったペレスだが、レッドブルがペレスを選んだことは彼らのアプローチの変化を示している。というのもレッドブルは、通常はヘルムート・マルコが率いる若手育成プログラムからドライバーを起用するからだ。
しかしアルボンがシーズン中にフェルスタッペンとの差を縮めることができなかったことを受けて、メルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのペアに挑戦することを望むのなら、チームは外部にもさらに目を向ける必要があるということをマルコは受け入れた。
「アルボンはフェルスタッペンからコンマ6秒遅れるときもあった。それでは世界タイトルを勝ち獲ることはできない」とマルコは『Auto Motor und Sport』に語った。
「一貫性の欠如が決定的な要因だった」
「我々のドライバーペアが、ハミルトン&ボッタスと比べてどれだけ優れているかは、ペレスが我々のマシンに乗った時に分かるだろう。パフォーマンス、反応性、操作性など、彼は多くの情報を提供できる」
「昨年後半のペレスの調子は大きな上昇傾向にあった。彼は常に良いポジションにつけ、レースではマシンの良い感触を得ていた」
またマルコは、新型コロナウイルスに感染したペレスの代役をシルバーストンでの2連戦で務めたニコ・ヒュルケンベルグも、アルボンの後任候補のひとりであったことをほのめかした。
「ペレスはシーズンを通して実力を証明できたが、ヒュルケンベルグはそうはできなかった」