グランツーリスモ7で夢の対決が実現。『auto sport CUP』は盛況に終わる/東京オートサロン2024

2024年1月13日(土)14時39分 AUTOSPORT web

 1月13日、千葉県千葉市の幕張メッセで開催中の東京オートサロン2024にて行われているeスポーツイベント『東京オートサロンeスポーツエクスペリエンス』内で、リアルモータースポーツで数々の実績を残してきたトップドライバー5名が出場した『auto sport CUP @ TOKYO AUTO SALON 2024 by グランツーリスモ7(auto sport CUP)』が行われた。多くのモータースポーツファン、そしてeスポーツファンが詰めかけるなか、第1レース、第2レースともに大湯都史樹が勝利を飾った。


 東京オートサロン開催中、国際展示場2Fのコンベンションホールにて、「見て、挑戦して、楽しむeスポーツイベント」として行われている『東京オートサロンeスポーツエクスペリエンス』では、eスポーツ競技にも選定されている『グランツーリスモ7』、格闘ゲームの『ストリートファイター6』の試遊台が設けられている他、eスポーツファンには絶大な人気を誇るストリーマーや、プロeスポーツ選手、そしてリアルモータースポーツで活躍する有名ドライバーが出演するさまざまなコンテンツが実施されている。

国際展示場2Fのコンベンションホールにて行われた『auto sport CUP @ TOKYO AUTO SALON 2024 by グランツーリスモ7』


 開催2日目となった1月13日には、モータースポーツ専門誌『auto sport』の冠が付いたauto sport CUPが開催。脇阪寿一、松田次生、野尻智紀、大湯都史樹、岩佐歩夢と、国内外で活躍してきたトップドライバーが、グランツーリスモ7で2回のレースに挑んだ。


 コースやマシンといったレギュレーションは直前まで参加ドライバーにも明かされておらず、本番直前に5分ほどの練習時間を設けるかたちで実施。第1レースの舞台はデイトナ・トライオーバルを8周、マシンは2016年式GT500車両となった。


 第1レースのスターティンググリッドはドライバーの年齢順となり、脇阪がポールからスタート。しかし、脇阪はオープニングラップのターン1立ち上がりでフロントロウスタートの松田と接触。ベテラン2選手が後方に沈む中、優勝争いは今季全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦する大湯、野尻、岩佐の3選手に絞られた。

『auto sport CUP @ TOKYO AUTO SALON 2024 by グランツーリスモ7』に出演した松田次生


 スリップストリームはリアルに設定されたため、3選手は激しいポジショニング争いを展開。eスポーツながら思わず驚嘆の声をあげてしまうほどの3ワイドバトルが随所で繰り広げられた。大湯が5周目にインカットしつつトップに浮上するが、強制減速0.5秒のペナルティを受けることに。


 ただ、スリップが使える大湯はすぐさま野尻、岩佐の背後に復帰。3台がテール・トゥ・ノーズとなる中、ファイナルラップの最終ターンで0.048秒野尻を先行した大湯が第1レースを制し、第2レースのポールポジションを獲得した。2位は野尻、3位は岩佐、4位は松田、5位は脇阪となった。

『auto sport CUP @ TOKYO AUTO SALON 2024 by グランツーリスモ7』に出演した大湯都史樹


 第2レースは首都高をモデルとしたグランツーリスモ7オリジナルコースの『東京エクスプレスウェイ・南ルート内回り』を10周、マシンはスーパーフォーミュラSF23となった。


 スタートでは、5番グリッドスタートの脇阪が抜群の蹴り出しを見せ、ターン1のホールショットを奪う。ただ、立ち上がりで大湯と岩佐が先行する。これでトップとなった大湯だったがシケイン区間でスピンを喫してしまい最後尾に。これで岩佐が後続を3秒引き離しトップに浮上する。


 ただ、大湯は3周目には2番手に再浮上。最速ペースで岩佐の背中を追うが、大湯はあわやピットレーンに入ってしまいそうになるという痛恨のミス、さらにその後のスピンもあり8秒の強制減速ペナルティを受けることに。ただ、大湯は6周目に松田をパスし2番手の座を取り戻すとオーバーテイクシステムを使用し、7周目には7秒あった岩佐との差を5秒まで縮める。

『auto sport CUP @ TOKYO AUTO SALON 2024 by グランツーリスモ7』に出演した岩佐歩夢


 大湯との差が3秒まで縮まった8周目の最終ターンで岩佐がウォールにヒットし2秒の強制減速を受けることに。これで大湯がトップに浮上してファイナルラップを迎えた。ここまでほぼOTSを使用していなかった岩佐はOTSをフル使用し、大湯の背中を追う。2台の差は1秒を切ったが、ポジションを入れ替えるまでには至らず。0.533秒差で大湯が優勝。2位に岩佐、そして3位に松田、4位に脇阪、5位に野尻が続いた。


 auto sport CUPの模様は東京オートサロンのオフィシャルYouTubeチャンネルで視聴可能だ。また、東京オートサロンeスポーツエクスペリエンスは明日も開催される。1月14日は、国内屈指の人気を誇るプロゲーミングチーム『Crazy Raccoon(クレイジーラクーン)』に所属するプロ格闘ゲーマーのどぐら氏プロデュースによるストリートファイター6のエキシビションマッチや、eモータースポーツテクニカルトークショー、国内最大級の規模で開催されるeモータースポーツ大会『AUTOBACS JEGT GRAND PRIX』の2023年シーズンの年間王者を決める最終戦が行われ、こちらも大きな注目を集めることになりそうだ。


 各ステージの出演者などは東京オートサロンのオフィシャルサイトを確認してほしい。


■東京オートサロン オフィシャルサイト


URL:https://www.tokyoautosalon.jp/2024/news/20231225/


■auto sport CUP @ TOKYO AUTO SALON 2024 by グランツーリスモ7


URL:https://www.youtube.com/live/WlgQQziTw9c?si=KXVrl74RPsz31I4j

『auto sport CUP @ TOKYO AUTO SALON 2024 by グランツーリスモ7』に出演した大湯都史樹
『auto sport CUP @ TOKYO AUTO SALON 2024 by グランツーリスモ7』に出演した岩佐歩夢
『auto sport CUP @ TOKYO AUTO SALON 2024 by グランツーリスモ7』に出演した松田次生
『auto sport CUP @ TOKYO AUTO SALON 2024 by グランツーリスモ7』に出演した脇阪寿一
『auto sport CUP @ TOKYO AUTO SALON 2024 by グランツーリスモ7』に出演した野尻智紀
解説を務めたauto sport田中康二編集長、山中智瑛氏、 NiShiKenこと西澤健太氏
国際展示場2Fのコンベンションホールにて行われた『auto sport CUP @ TOKYO AUTO SALON 2024 by グランツーリスモ7』

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