今永昇太、カブス移籍の舞台裏 「強い関心を抱いていなかった」名門が30歳の日本人左腕獲得に動いたワケ

2024年1月13日(土)16時0分 ココカラネクスト

入団会見でカブス・ファンのハートを鷲掴みにした今永。今回の契約は現地でも小さくない注目を集めている。(C)Getty Images

「Hey Chicago! What do you say? The Cubs are gonna win today.(ヘイ、シカゴ!どうかな?カブスが勝つよ!)」

 開口一番に語った一言で、熱狂的なファンのハートはがっちりと掴んだ感がある。現地時間1月12日にシカゴ市内でカブスへの入団会見を行った今永昇太だ。

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 今オフにDeNAからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた今永は、今月9日にカブスと契約合意。他球団からの高額オファーも舞い込んでいたというが、4年総額5300万ドル(約76億8500万円)の契約を締結。カブス側が保持する延長オプションが付帯し、これが行使されれば、30歳の左腕は最大5年総額8000万ドル(約116億円)の契約を手にする。

 本人が先述の会見において「自分の成長につながると思って決めた」というカブス入団。しかし、当初は球団側も競合が多く、契約金が高騰化していた争奪戦に本腰を入れていなかったという。

 シカゴの地元スポーツメディア『Bleacher Nation』は、契約する代理人事務所がシカゴにあり、同街を気に入っていた本人も「カブスがオファーくれたらいいな」と冗談半分で話していたが、「カブスは大きな関心を抱いていなかった。もし、当初のフロント陣がイマナガに対して、忍耐強く、かつ注意深く、良い取引をすることに熱心であったと強調するニュースがあるとすれば、逸話に過ぎない」と伝えている。

 では、なぜカブスは今永獲得に舵を切ったのか。同メディアは「もちろん、以前から代理人とカブスは連絡だけは取っていた」と前置きしたうえで、次のように契約締結の流れを記している。

「彼ら(カブス側)が実際に強く獲得を望むようになり、あらゆる面で本腰を入れ、双方にとってうまくいくような契約をまとめあげたのは、他球団に比べれば、かなり後になってからだった。とくにイマナガが何週間もシカゴにいると聞いてからである。イマナガは、ポスティングの期限が迫っており、カブスは期限の後半にアクセルを踏むチャンスがあることを知っていたのかもしれない」

 メジャー移籍について「可能性が無限大に広がるチームを求めていた」(会見での本人談)という今永。後発のオファーを受け、カブス移籍を決めたのは、何よりも自身の理想に合致したからと言えそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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