J1クラブの2023新ユニフォーム!技ありTOP3

2023年1月13日(金)18時0分 FOOTBALL TRIBE

ジュビロ磐田(左)北海道コンサドーレ札幌(中)名古屋グランパス(右)ユニフォーム イラスト:Molly

明治安田生命J1リーグに所属するJ1クラブでは、2023年の新体制が発表されると同時に、新ユニフォームも続々とお披露目されている。


レプリカユニフォームの購入を検討中の方も多いのでは。各クラブのユニフォームには非常に興味深い工夫がされているのだが、ここでは特に面白い小技が効いたものを厳選して紹介していこう!名古屋グランパス、北海道コンサドーレ札幌、ジュビロ磐田の2023シーズン新ユニフォームを見ていきたい。




名古屋グランパス2023ユニフォーム


襟元とパターンデザインに注目


製造業者:ミズノ





2022シーズンの名古屋グランパスのユニフォームは、クラブを象徴する赤色(バーバリアンレッド)が採用されていたのはシャツと靴下のみだった(ショートパンツは黒)。2023シーズンは全身が真っ赤に染まり、既にサポーターからの歓喜の声がちらほら聞こえている。


小技ポイント1つ目は、まず襟ぐりの部分。一見スタンドカラー(折り曲げない立ち上がっている襟デザイン)にも見えるのだが、実は非常に短めのポロシャツ襟がちょこんと付いている。なぜこんなにもコンパクトにしたのか。襟が大きめだと風の抵抗を受けてパタパタと動いてしまうので、短くして選手たちのプレーの妨げにならないように工夫がされている。襟がプレーの邪魔になることを懸念するのであれば襟なしにすれば良いとも思うのだが、そこはクラブの粋な計らいで、相手への尊重を示す為にフォーマルさの表現として、折り曲げるタイプの襟デザインとなった。


小技ポイント2つ目は、名古屋グランパスの「N」「G」を組み合わせたパターンがシャツ全体にプリントされていること。バーバリアンレッドの赤色に自然と馴染むようなグレー色なので強めの主張はなく、全体的に上品で高級ブランドのような雰囲気を作り出している。名古屋という土地によく似合ったデザインだ。




北海道コンサドーレ札幌2023ユニフォーム


地域らしさ満載のデザイン


製造業者:ミズノ



北海道コンサドーレ札幌のユニフォーム。こんなにも「地域らしさ」を醸し出しているユニフォームは、なかなか見ないと感じている。まずファーストユニフォームには、北海道独自の地形をそのまま模ったデザインがシャツの前面にプリントされるという大胆さ。北海道の形は唯一無二の造形美としたクラブの想いが大きく打ち出されている。また大自然と共存する地として、森林や雪国らしい雪の結晶などをモチーフにしたパターンがシャツ全体にプリントされている。手の込んでいる柄なので、サポーターならば是非チェックして欲しい部分だ。


また、シャツの全体デザインは赤黒のストライプ柄なのだが、これにも深い意味が含まれている。今年(2023年)はクラブ結成から27周年として、シャツ前身頃には年数を表現する赤と黒の27本のストライプが。背面はサッカーのプレー人数である12を採用し、12本のストライプで構成されている。いずれも、選手が地域を含めサポーターと共に闘うという意味が込められている。


同クラブは、セカンドユニフォームも非常に面白い。シャツ全体は黒地で、そこにまるで吹雪または雪が飛沫を上げてズサーッと宙に跳ね上がっているかのようなイメージが、不規則なパターンとしてプリントされている。これはもう、北海道だろうと連想しやすいユニークなデザインだ。


ジュビロ磐田(左)北海道コンサドーレ札幌(中)名古屋グランパス(右)ユニフォーム イラスト:Molly

ジュビロ磐田2023ユニフォーム


斬新なチェック模様


製造業者:アドミラル



ジュビロ磐田のユニフォーム。同クラブの拠点である静岡県のイメージよりも、製造業者アドミラルの拠点であるイギリスっぽさを、タータンチェック柄として全面に出したというデザインだ。少し補足をすると、アドミラルはイギリスのイングランドにあるレスター地域を本拠地としているが、タータンチェック柄はどちらかといえば、イギリスでもスコットランドが本場である。


最初の印象は、やはりこのチェック柄に衝撃を受けた。というのも、歴代の海外ユニフォームなどを見ていても、筆者として知り得ている知識の中では上下全身にフルチェック柄というのは皆無だからだ。驚きと共に、世界中のクラブユニフォームの中でもレアなデザインに殿堂入りするかもしれない、と勝手に期待している。


全体がアドミラルの雰囲気満載だが、ではどこに静岡県という地域らしさがあるのか。肩の部分に県内を悠然と流れている天竜川、大井川、安倍川、富士川これら4種の河川が、青色のグラデーションで表現されている。その川に寄り添うように、同クラブを象徴する黄色(ジュビロイエロー)で1本の線が引かれていて、これは選手とサポーター、地域との絆を表したもの。チェック柄からくるカジュアルな雰囲気が、両肩の絆の線によって全体をフォーマルな印象にさせている。




写真:Getty Images

レプリカユニは良いと思ったら即買いが吉


他のJ1クラブからも、魅力的で深い意味を含んだ新ユニフォームが続々と販売されている。値段は決して手軽とは言えないが、欲しいなと思った時に手に入れることはおすすめだ。なぜならユニフォームは、選手や監督などと共に随時入れ替わっていくものであり、あの時代のあの選手が活躍していた時のユニフォームが欲しい!と後から思った時には、既に完売御礼となっている場合も多い。


一方で、特に特定のクラブや年代にこだわりがなく、完全にファッションとしての購入を検討中であれば、慌てずにサッカー専門の古着屋またはオンラインショップで、じっくりと楽しみながらも良いだろう。レトロなデザインのユニフォームは、組み合わせ方によっては個性的なストリート系のお洒落を楽しめるアイテムでもある。


ぜひ多くの人々にサッカーユニフォームの良さを体感して欲しい!

FOOTBALL TRIBE

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