【西武】迎える「正念場」最下位脱出への道 輝きを取り戻せるか 注目される「移籍2年目の意地」
2025年1月14日(火)6時30分 ココカラネクスト

松原は昨季、巨人からトレードで西武に移籍した(C)産経新聞社
2月1日のキャンプインが迫ってきた。野球界の正月ともいえる日を節目に各チーム、チーム強化に励み、開幕を迎えることになる。
注目となるのは2024シーズン、リーグ最下位に沈んだ西武の巻き返しにもある。
【動画】松原聖弥がソフトバンク戦で貴重なタイムリーを放ったシーン
昨年チームは開幕から長く低迷に悩まされた。交流戦を機に松井稼頭央監督に替わってGM職を担っていた渡辺久信氏に指揮官交代という思い切った策にも出たが、状態は上向かず。49勝91敗3分け。リーグワーストのチーム打率・212、球団最少の60本塁打と不名誉な数字が並んだ。
てこ入れすべく、オフには西口文也新監督を迎え、首脳陣もヘッドコーチにソフトバンク、ロッテで指導者を歴任した鳥越裕介氏、巨人OBでDeNA2軍監督も務めた仁志敏久氏を招へいと本気度も示したが、もちろん、やるのは選手。各選手の意識の高まりも勝利のためには必須といえそうだ。
注目されている1人に巨人から移籍2シーズン目となる松原聖弥もいる。
松原といえば、昨年6月に若林楽人との交換トレードで西武に移籍、巨人時代の2021年には135試合に出場、打率.274、12本塁打をマーク、27試合連続安打を放つなど頭角を現した。
貧打に苦しむ西武の起爆剤にと期待されたが、移籍後24試合で打率.123、5打点、1盗塁とアピールできずに終わっていた。
持ち味は俊足巧打、広い守備範囲で知られるとあって、攻守で輝きを取り戻せるか。
チーム内にはほかにも本格覚醒が期待されている選手が多い。今季プロ5年目を迎える渡部健人はオフに背番号が「8」から「66」に変更となった。2024シーズンはわずか11試合の出場で打率・030と結果を残せず。右の長距離砲として期待を集めながら、なかなか力を発揮できない日々が続いている。
オリックスから主砲候補としてレアンドロ・セデーニョも移籍してきた。正一塁手争いに勝つことができるか。
明るい材料としてはドラフト2位入団、渡部聖弥(大商大)にも注目が高まっている。楽天にドラフト1位入団した宗山塁とは広陵高時代のチームメートとして切磋琢磨したことも知られている。
2年秋のリーグ戦ではシーズン最多の5本塁打をマーク、右のスラッガーはチームに新風を吹き込む存在として期待されている。
西武の今季チームスローガンは「ALL ONE」。すべての選手の成長が求められる環境で常勝軍団は復活への道を歩めるか。2人の「聖弥」の活躍もチーム上昇の鍵を握りそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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