最高額のストライカーは誰だ? サッカー選手FW市場価値ランキング1〜5位。マネ、ネイマールらを抑えたのは…【2021最新版】
1月14日(木)6時0分 フットボールチャンネル
5位:スリーライオンズを担う点取り屋
100億円を超える移籍金(契約解除金)も珍しくなくなった今日のサッカー界で市場価値の高いFWは誰なのか。今回フットボールチャンネル編集部は、データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値ランキングを紹介する。※成績は1月13日時点、価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠
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FW:ハリー・ケイン(イングランド代表/トッテナム)
生年月日:1993年7月28日(27歳)
市場価値:1億2000万ユーロ(約144億円)
今季リーグ戦成績:16試合出場/10得点11アシスト
アーセナルの下部組織でプレーしていたが、8歳のときに「少し太っていて体力がなかった」とし放出された。その悔しさをバネに、ワトフォードを経て11歳でトッテナムに加入。ノリッジやレスターなどへの武者修行を経験し、今や押しも押されもせぬトッテナムのエースへと成長を遂げた。
欠点を探すのが難しいほど、あらゆる能力に長けたストライカーだ。利き足とは逆の左足からでも精度の高いシュートを放ち、188cmの体躯を活かして頭でもゴールを奪う。かつて2列目でプレーしていた経験が活きているのか、味方を生かす術も熟知しており、守備の貢献度も実に高い。
昨年11月にはトッテナムでの公式戦通算200得点と、プレミアリーグ通算150得点を達成。クラブ通算得点は歴代3位の記録で、218試合での150得点達成はアラン・シアラー氏(212試合)とセルヒオ・アグエロ(217試合)に次ぐリーグ史上3番目の早さだった。
4位:サイドを切り裂くエジプトの王
FW:モハメド・サラー(エジプト代表/リバプール)
生年月日:1992年6月15日(28歳)
市場価値:1億2000万ユーロ(約144億円)
今季リーグ戦成績:16試合出場/13得点3アシスト
チェルシー、フィオレンティーナ、ローマなどでのプレーを経験し、2017年に加入したリバプールで覚醒。プレミアリーグやチャンピオンズリーグ(CL)制覇に大きく貢献し、リーグ得点王やリーグ年間最優秀選手に選出されるなど数多くの個人賞も獲得。まさにエジプトが世界に誇る選手だ。
相手を一瞬で置き去りにできるスピードはワールドクラス。小柄だが、どれだけユニフォームを引っ張られても簡単に倒れない粘り強さもこの男の魅力だ。そして、忘れてはならないのが得点力の高さ。昨年10月にはリバプール史上3番目の速さで公式戦100得点到達を果たしていた。
母国エジプトは現在、新型コロナウイルスの第2波が訪れており、ここまで約15万人もの感染者、8000人を超える死者が出ているという。そんな中、これまでも積極的な慈善活動を行ってきた28歳のアタッカーは先日、故郷のナグリグ村へ酸素ボンベ14本や救急車などを寄付したようだ。
3位:とにかくタフなセネガル人
FW:サディオ・マネ(セネガル代表/リバプール)
生年月日:1992年4月10日(28歳)
市場価値:1億2000万ユーロ(約144億円)
今季リーグ戦成績:16試合出場/6得点4アシスト
爆発的なスピードや鋭いドリブルでの打開力など、もともとウインガーとしての能力はピカイチだった。そしてリバプールでは、“点取り屋”としての怖さが倍増。2018/19シーズンにはプレミアリーグ得点王に輝いているなど、ますます手の付けられない選手となっている。
そして、セネガル代表アタッカーはとにかくタフ。どんなに試合中に削られようが、どんなに過密日程だろうが長期離脱することが全くない。毎年多くの離脱者を出すリバプールが強さを維持できるのは、この男が継続してピッチに立てているからと言っても過言ではないのかもしれない。
世界を代表する存在となり、多額のサラリーを受ける同選手だが、決して贅沢を好まない。4位にランクインしたモハメド・サラー同様、慈善活動も積極的に行っており、昨年には母国セネガルへ新型コロナウイルス対策のために530万円を寄付していたことが明らかとなっている。
2位:何かとお騒がせなブラジルのエース
FW:ネイマール(ブラジル代表/パリ・サンジェルマン)
生年月日:1992年2月5日(28歳)
市場価値:1億2800万ユーロ(約154億円)
今季リーグ戦成績:7試合出場/3得点4アシスト
怪我で離脱することは少なくないが、ピッチに立った際の存在感はやはりピカイチ。とくに昨季後半戦は何人ものDFを無力化するなどキレキレで、パリ・サンジェルマン(PSG)がチャンピオンズリーグ(CL)決勝にたどり着くためになくてはならない存在となっていた。
フィジカルは凡庸だが、ブラジル人らしい高度なテクニックを駆使したドリブルの鋭さは今なおワールドクラスで、ラスト30mにおけるクオリティーも抜群。まさに一度波に乗ったら止められない存在で、それこそがブラジルの至宝の最も恐ろしいポイントと言えるだろう。
しかし、悪い意味で注目を集めてしまうのもこの男の特徴。今季の第3節マルセイユ戦では相手選手を殴り退場、人種差別に関わる発言を行った疑惑がかけられるなど大暴れ。このように、28歳となったがプレー以外の部分で成熟しきっていないと批判を浴びることは多い。
1位:規格外の22歳
FW:キリアン・ムバッペ(フランス代表/パリ・サンジェルマン)
生年月日:1998年12月20日(22歳)
市場価値:1億8000万ユーロ(約216億円)
今季リーグ戦成績:15試合出場/12得点5アシスト
ジネディーヌ・ジダンやクリスティアーノ・ロナウドをアイドルとする男は、その偉大な選手たちに肩を並べようとしている。わずか19歳でワールドカップ制覇を経験し、大会最優秀若手選手に選出。パリ・サンジェルマン(PSG)でもすでに不可欠なエースと、世界に衝撃を与え続けている。
ボールを持った状態でも落ちることはないスピードとフィジカルで敵陣を一瞬で切り裂き、豪快にゴールネットを揺らす。また、そうしたアスリート能力の高さだけでなくテクニックも非凡で、狭いエリアにおけるプレーも苦にしていない。まさに非の打ち所がないFWである。
そんな規格外の22歳にはレアル・マドリードなど多くのクラブが注目しており、移籍の噂は絶えない。仮に新天地を求めた場合、一部報道では歴代最高額の移籍金が発生する可能性もあるとされている。現在の1億8000万ユーロ(約216億円)という市場価値はまだまだ上昇していきそうだ。