ステファン・ペテランセルが通算14回目のダカール制覇! 二輪部門はホンダが連覇達成

2021年1月15日(金)20時44分 AUTOSPORT web

 1月15日、ダカールラリー2021最終日の“ステージ12”が行われ、総合首位でこのラストステージを迎えたXレイド・ミニ・JCWチームのステファン・ペテランセル(ジョン・クーパー・ワークス・バギー)がステージ3番手タイムを記録し、第43回大会の総合ウイナーとなった。
 
 前年の第42回大会に引き続き、中東サウジアラビアで開催されたダカールラリー2021。西部の都市ジェッダをスタートし、同国内を反時計回りに1周するルートでふたたびジェッダに戻ってくるコース設定がなされた今大会は、ルール改正によって従来、前日に伝えられていたナビゲーションシートが当日に配布されることとなり攻略の難易度が高まった。


 そんな過酷なラリーにおいて過去、二輪と四輪で通算13度の優勝を誇り“ミスター・ダカール”の異名をとるペテランセルは、プロローグこそ14番手に沈んだものの、競技初日を総合2番手で終えると2日目には総合トップに浮上。以後、休息日を挟んだ後半戦においてもその座を譲らず、ついにラリー最終日を迎える。


 前日の“ステージ11”で今大会最多、6度目のステージ優勝を飾り、総合2番手につけるTOYOTA GAZOO Racingのナッサー・アル-アティヤ(トヨタ・ハイラックス)に対して14分30秒のギャップを作って最終ステージに臨んだペテランセル。
 
 彼は全長200kmで争われた最後のステージでも安定した走りを披露し、僚友で前年王者のカルロス・サインツ(ジョン・クーパー・ワークス・バギー)、ライバルのアル-アティヤに僅差で続くSS3番手でフィニッシュを飾った。この結果、ペテランセルのダカール通算14勝目が確定し、同時にXレイド・ミニ・JCWチームの大会2連覇が決定した。


 トヨタのエースとして2年ぶり、自身通算4勝目を目指してペテランセルと一騎打ちの戦いを演じてきたアル-アティヤは最終的にトップと13分51秒差の総合2位に。総合3位表彰台は最終ステージで今大会3度目のステージ優勝を飾ったサインツが獲得した。


 総合4位はオーレンチーム/オーバードライブのヤクブ・プツィゴンスキー(ハイラックス・オーバードライブ)、総合5位にはバーレーン・レイド・エクストリームのホアン-ナニ・ロマ(BRXハンター)が入っている。

優勝したステファン・ペテランセル(中央)を抱え上げるナッサー・アル-アティヤ(左)と、カルロス・サインツ(右)
ステファン・ペテランセル(手前)とカルロス・サインツ(奥)がドライブするジョン・クーパー・ワークス・バギー
2大会連続で総合2位となったナッサー・アル-アティヤ(トヨタ・ハイラックス)


■ホンダが二輪部門で連覇達成


 二輪部門では2020年大会の優勝ライダー、モンスターエナジー・ホンダチームのリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)が今大会4度となるステージ優勝を飾って総合3番手から2番手にポジションアップに成功する。


 しかし、競技10日目に部門総合首位に躍り出た僚友ケビン・ベナバイズ(ホンダCRF450ラリー)には一歩及ばず。


 終盤の3ステージをいずれもトップ3でフィニッシュを果たしてきたベナバイズは、最終ステージでもトップと2分17秒差のSS2番手タイムをマーク。総合首位の座を守りきりダカール5度目の挑戦で初優勝を飾った。
 
 ホンダ陣営にとっては昨年に続き、2年連続で優勝ライダーを輩出したこととなり見事、大会2連覇を達成。また、ブラベックがライバルであるレッドブル・KTM・ファクトリーチームのサム・サンダーランド(KTM 450ファクトリー)を最終日に逆転して総合2位となったことで、うれしいワン・ツー・フィニッシュとなった。

ダカールラリー2021 二輪部門を制したケビン・ベナバイズ(ホンダCRF450ラリー)
ステファン・ペテランセル(手前)とカルロス・サインツ(奥)がドライブするジョン・クーパー・ワークス・バギー

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