豊田章男社長がダカールラリーを戦った仲間たちにコメント「また一段と強いクルマに鍛えていただき感謝」

2022年1月15日（土）18時45分　AUTOSPORT web

　1月15日、中東・サウジアラビアで元日にスタートし14日（金）に閉幕した『ダカールラリー2022』を戦ったTOYOTA GAZOO Racing（TGR）、ならびにチームランドクルーザー（TLC）・トヨタオートボデー、日野チームスガワラに対し、トヨタ自動車社長の豊田章男氏からメッセージが贈られた。

　2022年のダカールラリーは、サウジアラビアの都市ハイルをスタートし途中、首都リヤドを経由しながら同国を時計回りに進み紅海に面する都市ジェッダに至るルートで、約2週間にわたるレースが実施された。

“世界一過酷”とも言われるこの砂漠のレースに向け、TGRは新型マシン『GRダカールハイラックスT1＋』を投入。これをドライブする4人のドライバーのうち、チームのエースで2019年大会ではトヨタにダカール初勝利をプレゼントしたナッサー・アル-アティヤが、競技初日からラリーをリードし最後のステージ12まで一度も順位を譲らずに総合優勝を決めた。

　一方、同じくニューマシンを2022年大会に投じた日野チームスガワラは、ラリー終盤に相次いだマシントラブルに苦しめられた。それでもハイブリッドシステムが搭載された『日野600ハイブリッド』はチーム代表兼ドライバーの菅原照仁によってフィニッシュまで運ばれ、1991年の初参戦以来続く連続完走記録は「31」に伸ばされている。

　2023年の新型投入を控え、先代の『トヨタ・ランドクルーザー200』で最後のダカールに臨んだTLC・トヨタオートボデーは、三浦昂とロナルド・バソがクラスワン・ツー・フィニッシュを決め、四輪部門・市販車クラス9連覇を達成した。
　
　そんなダカールラリー2022に対する豊田社長コメントは以下のとおりだ。

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ダカールラリーに挑んだチームトヨタのみなさん、世界一過酷と言われる8000キロの道を14日間、本当にお疲れさまでした。無事に走破し帰ってきてくれて安心しました。

皆さんに、ハイラックスも、ランドクルーザーも、そして日野のトラックも、また一段と強いクルマに鍛えていただき感謝しています。

ナッサー選手、全12ステージずっと順位を落とさない頼もしい走りでの勝利でした。
3年振りの総合優勝おめでとう！　ヤジード（アル・ラジ／オーバードライブ・トヨタ）選手も総合3位での表彰台おめでとう！

日野自動車の菅原選手、連覇が途絶えてしまったことは悔しいですが、さまざまな困難を乗り越え過酷な道を走り切ってくださいました。

これからもダカールの道でトラックを鍛え続けていっていただければと思います。よろしくお願いします。

トヨタ車体チームランドクルーザー（TLC）のみなさんは、ランドクルーザー200でのダカールラリー・ラストランをワン・ツー・フィニッシュで締め括り、市販車部門9連覇を成し遂げてくれました。
三浦選手はじめチームの皆さん、本当におめでとうございます！

今年もTLCのランドクルーザーはTOYO TIRESのタイヤを履いていました。
昨年までは市販のタイヤを使っていましたが、今年からはダカールに向けて新しいタイヤを専用開発いただき戦いに挑めたと聞きました。

新しいタイヤでの走りを三浦選手に聞いてみると、「従来はタイヤに合わせた走りをしないといけない時がありました。しかし、今年はランクルのポテンシャルをいかす走りが積極的にできるようになりました」と教えてくれました。

専用開発いただいたタイヤのおかげで、ランドクルーザー自体も、さらに鍛えられるようになったということです。

クルマは、多くの部品が集まってつくられ、その部品ひとつひとつによって性能や走りの味が大きく変わってくるということだと思います。

レースやラリーでは多くの仲間が同じゴールを目指して1台の車をつくり、その中でさまざまな技術が育っていきます。