「F1パワーユニットの価格は昔のエンジンに比べれば安い」とルノーのプロストが主張

2018年1月16日(火)8時45分 AUTOSPORT web

 4度F1ワールドチャンピオンの座に就き、チーム代表の経験を経て、現在はルノーのコンサルタントを務めるアラン・プロストが、パワーユニットの価格は昔に比べれば高いとはいえないと主張した。


 F1は2021年にエンジンレギュレーションを大幅に変更すべく、検討を重ねている。F1のスポーツ担当責任者であるロス・ブラウンは、独立系エンジンマニュファクチャラーのF1参入を促すため、次世代パワーユニットは今よりも安価なものにしたいというビジョンを持っている。


 しかし、1997年から2001年にプロスト・グランプリを運営していたプロストは、現在のエンジンの価格は当時とは比べものにならないほど安いと述べた。


「2001年のエンジン(エイサー)は2,800万ドル(約30億円)だった。チームが2002年に参戦を続けていれば、3,100万ドル(約34億円)に上がる見込みだった」とプロストはAuto Plusに対して語った。


「今は1,500万ドルから1,700万ドル(約16億6,000万円から18億8,000万円)だ。つまりエンジンマニュファクチャラーは、昔よりも非常に複雑なエンジンでありながら、大幅にコストを引き下げたということになる」


 これに対し、コスワースの元ボス、マーク・ギャラガーは、当時ジョーダンが使用した無限エンジンの価格は、プロストが挙げた価格の約3分の1だったと述べた。また、2013年までのV8時代の価格は現在より大幅に安く、プロストがあえて2001年の価格と比較した理由が分からないとも発言している。


 一方、プロストは、F1オーナーであるリバティ・メディアが将来のF1パワーユニットに対して持っているビジョンが明確に見えてこないと示唆し、ルノーのシリル・アビテブールが主張するように、エンジンレギュレーションの変更はもっと大きな視野を持って検討すべきであると語った。


「エンジンをもっと単純なものにし、MGU-Hを排除し、コストを下げるというのはいい」


「だが予算制限を考えるなら、空力など、その他の分野の技術規則にも目を向ける必要がある」


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