トップチームとの予算差を認めるルノーF1首脳陣。バジェットキャップ制度導入に期待も「今後2年間は我々の資産規模が弱みになる」

2019年1月16日(水)17時26分 AUTOSPORT web

 ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、今後F1のトップチームにおいてコスト削減が進むことで混乱が広がれば、より規模の小さいF1チームにとっては好都合になると考えている。


 F1のバジェットキャップ制度が実施されれれば、設定される予算上限の枠内に収めるべく予算の大幅な縮小を迫られるトップチームにおいては、必然的に大きな余剰人員が発生することになる。


 現在メルセデス、フェラーリ、レッドブルに資産規模の点で劣るルノーとしては、あと数年はこのまま、各ライバルチームの背中を追う状態を続けることになる。2021年の削減実施時期が迫るなかで予算を増やすことに意味はないからだ。


「最終的に打ち破りたいと願う相手チームらと比べて、我々が資産規模で大きく劣ることは承知している」とアビテブールは語った。


「だが同時に、ある時点でバジェットキャップのような制度が導入されるだろうことも承知している」


「今後予算の削減、規模の縮小を行なわなければならなくなると分かっていながら、資産を積み増しても意味がない。将来解雇するかもしれない人材を雇用するなどということは、見方によってはプロフェッショナルから最も遠い行為と言えるだろう」


「現在の我々の規模は、F1がメーカー系チームに求めるだろう資産上限ぎりぎりのレベルにある。したがって我々としては現状のままで活動を続けていく必要がある。つまり今後2年間は、その資産規模が我々の弱みになるのだ」


 大規模チームでリストラが行なわれれば大きな動揺が生じるので、ルノーのような小規模チームとしては、つけ入るチャンスにしたいのだとアビテブールは言う。


「我々の強みは、将来の計画を立てても動揺を招くことにはならない、ということだ」とアビテブールは付け加えた。


「レースに集中していられる。動揺を招くような人員削減計画を考える必要がない。率直に言えば、我々よりもはるかに大きなチームの経営陣にとっては、そうしたことが大きな混乱の原因となり得る」


「この制度にはメリットもデメリットもある。私はそれを嘆くようなことはしない。我々には計画があり、それを実行していくだけだ」


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