森保ジャパンを苦しめた洗練さ 中国メディアがトルシエのベトナムに羨望の眼差し「日本を全く恐れていなかった」【アジア杯】
2024年1月16日(火)6時0分 ココカラネクスト

格上の日本を相手に奮闘したベトナムの戦士たち。彼らのパフォーマンスは大きな称賛を集めている。(C)Getty Images
格上を相手にした奮闘は、世界を驚かせた。現地時間1月14日にカタールの首都ドーハで行われたアジアカップのグループD初戦で、日本代表と対戦したベトナム代表だ。
2-4という結果だけを見れば、ベトナムの完敗だ。しかし、FIFAランク94位のサッカー途上国である彼らが、同17位の格上であり、今大会の優勝候補筆頭とされる日本に肝を冷やさせたのは間違いない。
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11分に南野拓実に先制ゴールを献上されたベトナムだったが、わずか5分後に左CKからグエン・ディン・バクがねじ込んで試合を振り出しに戻す。これで勢いに乗ったベトナムは33分に直接FKの流れからファム・トゥアン・ハイがこぼれ球を沈めて逆転したのだ。
前半終了間際に2失点を喫し、ふたたび勝ち越されると、後半アディショナルタイムにダメ押された。最後は地力の差を見せつけられて万事休すとなったベトナムだが、森保ジャパンに一矢報いた彼らのパフォーマンスは賞賛すべきであり、改めてアジア・サッカーのレベルが高まっている事実を感じさせた。
チームを率いるフランス人の智将フィリップ・トルシエが「アジアでも勝てるチームになれる」と評価したベトナムには、アジアのライバルたちからも羨望の眼差しを向けられている。「ベトナムは日本を全く恐れていなかった」と伝えた中国メディア『新浪体育』は国内ファンの間で「今の代表が彼らと戦えば、10戦中8敗はする」「今はお金ばかりで情熱が微塵もない。日本に食い下がったベトナムを見習うべきだ」という辛辣な声が相次いだとしている。
さらに韓国メディア『朝鮮日報』は「予想外の展開だった」と森保ジャパンとの激闘をリポートし、「森保のチームは次元の違う個々の技量を前面に押し出して勝利をもぎ取った。攻勢を強めたベトナムは間違いなく日本を慌てさせた」と冷静に分析している。
智将トルシエの下で洗練されたパフォーマンスを披露したベトナムは、2戦目以降でも評価を高められるか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]