“韓国のイチロー”メジャー2年目の飛躍なるか 故障明けシーズンに臨むイ・ジョンフ 米識者からは期待の声も「KBOで示した打撃には希望が持てる」
2025年1月16日(木)6時30分 ココカラネクスト

大谷の存在がドジャースの価値を上げていることに疑いの余地はない(C)Getty Images
メジャー2シーズン目を戦うジャイアンツのイ・ジョンフに対し、飛躍への期待が寄せられている。昨年の試合中に左肩を脱臼し、その後、左肩関節唇の手術も受け、長期離脱からの復帰を果たす。そのイ・ジョンフの2025年、バットマンとして持ち前の打撃力発揮が十分に見込まれると、米メディア『Sports Illustrated』が評している。
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現地時間1月14日、イ・ジョンフの特集記事を配信しており、その中で同メディアは昨年序盤に痛めた怪我について言及。「関節唇の手術は難しく、多くの野球選手にとって避けたい問題だ。手術自体は一般的に歓迎されるものではないが、関節唇の手術は選手のキャリアを本当に狂わせる可能性がある」と綴っている。
だがその上で、イ・ジョンフ自身がMLB2シーズン目を前に語ったコメントを掲載。「チームが自分をここまで大切にしてくれたことに本当に感謝している。再びフィールドに戻り、できる限りチームの力になりたい。今は完全に健康な状態だと断言できる」として、現在のコンディションを明かしている。
さらに同メディアは、「フィールドに立ち続け、彼が持つ能力を発揮することが正しい方向への第一歩となるだろう」と指摘。続けて、「彼が30本以上の本塁打を打つような選手ではなく、OPS+で145を超えるタイプでもないことは、ジャイアンツが契約時から理解していた」と前置きしながら、「KBO(韓国プロ野球)で示した打撃技術には希望が持てる。7シーズンにわたり、打率.340、出塁率.407、長打率.491という成績を残している」と渡米前までの通算成績を強調する。
加えてトピックでは、米メディア『Bleacher Report』のザカリー・D・ライマー記者による、イ・ジョンフについてのレポートを引用。「オラクル・パークのセンター・フィールドの壁に衝突して肩を負傷し、シーズン終了の手術を余儀なくされるまで、わずか37試合の出場にとどまった」と1年目の苦闘を振り返るとともに、「しかし、これらの試合の中で行なったことは、彼がメジャーでタフな打者になることを証明することだった。2024年に150回以上登板した打者の中で、コンタクト率が高かったのはスティーブン・クワンとルイス・アラエスだけだ」として、米球界が誇る好打者と比較し、打撃力を称えている。
やはりバッティングは現地メディアや、識者からも高く評価されているようだ。「韓国のイチロー」と呼ばれる異名通りの打撃が、シーズンを通してみられることを大いに期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]