エクアドルにクライフ監督降臨。10年計画の第一歩を踏み出す

1月16日(木)21時0分 footballista



文 池田敏明


 1月13日、バルセロナはエルネスト・バルベルデ監督の解任とキケ・セティエン新監督の就任を発表した。その同日、バルセロナとゆかりのある人物がエクアドル代表監督に就任し、新たな挑戦をスタートさせることとなった。


3年契約、初戦はアルゼンチンと


 エクアドル代表は2018年8月からコロンビア人のエルナン・ダリオ・ゴメス監督が指揮を執っていた。しかし成績不振が続き、2019年コパ・アメリカでのグループステージ敗退を機にわずか1年で解任。以後、U-23代表のホルヘ・セリコ監督が暫定的に指揮を執っていたが、このほどジョルディ・クライフ新監督との契約締結が正式に発表された。


 クライフ新監督はオランダの英雄ヨハン・クライフ氏を父に持ち、現役時代はバルセロナを始めマンチェスター・ユナイテッド、セルタ、アラベスなどでプレー。現役引退後しばらくして指導者の道を歩み始め、マッカビ・テルアビブ(イスラエル)や重慶斯威(中国)で指揮を執った。昨年末に重慶斯威の監督を退任した頃からエクアドルに新天地を求めるという噂が浮上し、代表監督就任は半ば既成事実となっていた。


 現地報道によると、契約期間は3年間。2022年カタールW杯の南米予選初戦(3月26日)がクライフ新監督にとっての初陣となるが、その相手がバルセロナのエースであるリオネル・メッシ擁するアルゼンチン代表というのも何やら因縁めいたものを感じる。


新エンブレムは不評?


 クライフ監督の就任はエクアドルサッカー連盟による2030年までの10年計画の一環として発表されたが、同連盟は今回、代表のエンブレムも一新した。従来のものは国旗をモチーフにした逆三角形の盾の上にコンドルの意匠をあしらったものだったが、新しいエンブレムは盾の中に描かれた連盟の略称「FEF」の文字で羽ばたくコンドルをデザイン化している。






 エンブレムは発表された直後からSNSで「『トランスフォーマー』のオートボットのエンブレムに似ている」という声が溢れるなど、現状ではやや不評のようだが、後に受け入れられるかどうかはすべて代表チームの成績にかかっている。クライフ新監督は代表チームのみならず、エクアドルサッカー全体の未来をも担うことになったと言えるだろう。


 父親のヨハン・クライフはバルセロナをリーガ・エスパニョーラ4連覇、UEFAチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)優勝に導くなど、指導者としても確かな実績を残したが、国の代表チームを率いることなく指導者のキャリアを終え、2016年3月24日にこの世を去った。偉大な父親の命日から2日後に行われるアルゼンチン相手のデビュー戦で、クライフ監督はどのような手腕を発揮するだろうか。



Photo: Getty Images


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