注目の首位攻防戦! リヴァプール対マンチェスター・Uについて知っておきたい8つのこと

2021年1月16日(土)20時59分 サッカーキング

リヴァプールとマンチェスター・Uが対戦する [写真]=Getty Images

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 17日に行われるプレミアリーグ第19節では、リヴァプールが本拠地『アンフィールド』にマンチェスター・Uを迎える。

 12日のバーンリー戦で勝利を収めたマンチェスター・Uは、3年4カ月ぶりに首位浮上。昨シーズン王者の2位リヴァプールは3ポイント差を追う状況だ。名実ともにイングランドフットボール界をけん引してきた“ビッグ2”による首位攻防戦を前に、ここでは知っておきたい8つのトピックを紹介する。

[写真]=Getty Images

■3年4カ月ぶりの首位浮上


 マンチェスター・Uが3年4カ月ぶりに首位浮上を果たした。12日のプレミアリーグ第1節延期分でバーンリーに1−0で勝利し、直接対決を前に、勝ち点で並んでいたリヴァプールを突き放した。年明け以降の首位は2012−13シーズン以来のことで、首位チームとしてリヴァプールと対戦するのもその時以来となる。なお2012−13シーズンと言えば、27年にわたって同クラブの指揮を執ったサー・アレックス・ファーガソン氏のラストシーズンであり、マンチェスター・Uが最後にリーグタイトルを掲げたシーズンだ。宿敵とのビッグマッチを制することができれば、8年ぶりの戴冠へ向けてさらに勢いづくだろう。

■足踏みの続く王者


 勝てば首位奪還となるリヴァプールだが、プレミアリーグではここ3戦未勝利と足踏みが続く。前節のサウサンプトン戦では、今季プレミアリーグ2敗目を喫した。過去2シーズンは合わせて4敗だっただけに、一時的なスランプに陥っていると言っても過言ではない。また、結果以上に危惧されるのが試合内容だ。南野拓実のプレミアリーグ初ゴールが話題となった第14節のクリスタルパレス戦では7−0の大勝を収めたが、その後に行われた3試合で記録した枠内シュートはわずか7本。サウサンプトン戦でも、唯一の枠内シュートがカウントされたのは試合終盤の75分だった。リヴァプール自慢の攻撃陣が鳴りを潜めている。

■マンUはリヴァプールの天敵
 リヴァプールにとって、マンチェスター・Uはプレミアリーグで最も苦手とする相手だ。過去の対戦成績は、56試合で15勝13分28敗。勝率27パーセントは、同リーグで16度以上対戦している相手の中でワースト記録だ。ただし、過去2シーズンは2勝2分の負けなしで、ユルゲン・クロップ監督就任後は公式戦でマンチェスター・Uに3勝6分2敗と勝ち越している。最大のライバルから勝ち点3を奪って首位の座を奪還できれば、停滞しているチームの流れはガラリと変わるはずだ。

■クロップ監督、プレミア200試合目


 クロップ監督にとって、この試合はプレミアリーグで200試合目の指揮となる。2015年10月にブレンダン・ロジャーズ(現レスター監督)の後任としてリヴァプールの監督に就任して以降、プレミアリーグ199試合で127勝47分25敗の成績を収めている。最初の200試合でこれより多くの勝利を収めたのは、現トッテナム指揮官のジョゼ・モウリーニョ監督(137勝)しかいない。リヴァプールでプレミアリーグ200試合の指揮を達成するのはジェラール・ウリエ氏、ラファ・ベニテス氏に続いて史上3人目だが、通算勝利数はすでに両氏を超えている。昨季のリーグ年間最優秀監督は、節目の一戦を勝利で飾ることができるだろうか。

■PKジャッジにも要注目


 審判団はいつも以上に緊張感を持ってこのビッグマッチに臨むことになるかもしれない。前節サウサンプトン戦に敗れた後、クロップ監督はPKが与えられなかったと不満を露わにし、「マンチェスター・Uは過去2年間で、私が就任してからの5年半よりも多くのPKを獲得していると聞いた」とコメントしたからだ。実際、クロップ監督就任以降にリヴァプールがプレミアリーグで「30」のPKを獲得したのに対し、マンチェスター・Uはここ2年半で「32」のPKを獲得している。“ユナイテッドびいき”が存在するのかどうかは分からないが、クロップ監督の発言によって、ジャッジに対する注目度が高まるのは必至だろう。なお、今回の試合で主審を務めるのはポール・ティアニー氏。プレミアリーグでマンチェスター・Uに4つのPKを与えているのに対し、リヴァプールには一度もPKを与えていない……。

■“無敗”を継続するのはどっち!?
 プレミアリーグのホームゲームはここ67試合連続で負けていないリヴァプールに対し、マンチェスター・Uは今季のプレミアリーグで唯一アウェイ無敗を貫いている。今季はここまで、敵地で7勝1分の負けなし。昨季から数えると、15試合連続で負けていない。これはアウェイ16戦無敗を記録した2011年1月以来、10年ぶりの快挙だという。ただし、マンチェスター・Uが最後に敗れたアウェイゲームが、1年前のリヴァプール戦(0−2)。因縁の対決で“無敗”を継続するのは果たしてどちらか!?

■日程はマンUが不利


 コロナ禍の影響で、全てのチームが厳しい日程を強いられているプレミアリーグ。中でもハードスケジュールを強いられているのがマンチェスター・Uだ。リーグ戦だけでなく、欧州カップ戦やFAカップ、そしてカラバオ・カップも同時に戦っていた彼らは今季、ミッドウィークに試合が開催されなかったことがない。対するリヴァプールは、8日のFAカップ3回戦でトップチームのメンバーを欠いたアストン・ヴィラを4−1で下した後、中8日でこの大一番に臨むことができる。勢いで勝るマンチェスター・Uは、日程面の不利をどう克服するのか。オーレ・グンナー・スールシャール監督の選手選考や交代カードの使い方もカギを握りそうだ。

■予想オッズは?
 日本時間15日正午現在、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はリヴァプールの勝利に「2倍」、マンチェスター・Uの勝利に「3.5倍」、ドローに「3.8倍」というオッズを付けている。日程面でアドバンテージのあるホームチームがやや有利と予想しているようだ。とはいえ、マンチェスター・Uはプレミアリーグ最近11試合で無敗(9勝2分)。久々に首位に立った彼らが勢いでは勝るだろう。1894年の初対戦から数えて233回目を迎える伝統の一戦。それが首位攻防戦として行われるだけに、非常に楽しみな一戦だ。

(記事/Footmedia)

サッカーキング

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