最高額は誰? アフリカネイションズカップの市場価値をチェック<1位~4位編>

2024年1月16日(火)17時55分 サッカーキング

アフリカ杯で最高額の市場価値がついたのは誰だ!? [写真]=Getty Images

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 コートジボワールで開かれているアフリカネイションズカップで最も価値がある選手は誰なのか?

 今月13日に幕を開けたアフリカ最強国を決める大会には数々のスター選手が出場している。欧州で得点王争いを演じる類稀なストライカーをはじめ、身体能力に長けた注目のディフェンダーや将来が楽しみな若い才能まで、注目のプレーヤーばかりが出場している。それでは、スポーツサイト『Transfermarkt』の市場価値を参考に、最も価値のある選手を見ていこう。

 こちらが今年のアフリカネイションズカップ出場選手の「市場価値ランキング」だ。前回は10位から5位までを紹介したので、今回はトップ4と注目の若手を見てみよう。

[写真]=Getty Images

■4位:MFモハメド・クドゥス(ガーナ代表/ウェストハム) 4500万ユーロ(約72億円)



 惜しくもトップ3を逃したのはウェストハムで活躍するガーナ代表MFモハメド・クドゥス(23歳)。2017年のU−17ワールドカップでベスト8に入る活躍を見せ、当時のチームメイト2名と一緒にデンマークのノアシェランに引き抜かれたクドゥスは、その後アヤックスでも結果を残して昨夏ウェストハムに加入。移籍金4300万ユーロ(約70億円)はウェストハムのクラブ歴代2位にして、アーセナルのMFトーマス・パーテイ(5000万ユーロ)に次ぐガーナ人史上2番目に高い額だった。

 ユーティリティ性に長けたアタッカーは、得意のトップ下だけでなく、新天地のウェストハムではサイドや最前線など様々なポジションでプレー。試合中にチームメイトとポジションを入れ替えて突破口を見出し、初挑戦のプレミアリーグで既に6ゴールをマーク。今季プレミアの前半戦のMVP候補にも挙げられるプレーヤーは、ヨーロッパリーグのグループステージでも3得点の活躍でチームの首位通過に貢献した。

 年々、市場価値が高まっており、現在は4500万ユーロ(約72億円)。今回のアフリカネイションズカップでも主役の一人と見られているが、ハムストリングの怪我を抱えており、14日に行われたチームの初戦は大事を取って欠場。すると、主軸を欠いたガーナは、カーボベルデを相手に後半追加タイムに決勝ゴールを許して黒星スタートを切ることに。ここから巻き返すためには、今大会4番目の市場価値を誇るクドゥスの復活が必要だろう。18日に行われる第2戦は、優勝候補の一角であるエジプトとの大一番になる。

■市場価値の高い注目の若手


 トップ3の前に注目の若手を見てみよう。今大会に出場している10代の選手に限ると、最も市場価値が高いのはモロッコ代表MFビラル・エル・カンヌスだ。ベルギーのヘンクに所属する19歳の攻撃的MFは、ベルギー生まれで同国の年代別代表にも選ばれていたが、U−20世代からは自身のルーツであるモロッコを選択。18歳にして選ばれたA代表では、2022年ワールドカップのメンバー入り。そして同大会の3位決定戦でA代表デビューを果たした! 昨年7月にはU−23アフリカネイションズカップを制し、パリ五輪の出場権も獲得している。

 2023年のアフリカ若手年間最優秀選手の候補にノミネートされた才能は、所属するヘンクでは今季から背番号10を背負ってリーグ戦20試合で3ゴール・3アシスト。市場価値2200万ユーロ(約35億円)は、ベルギーリーグではロイヤル・アントワープに所属するMFアルトゥール・フェルメーレン(18歳)の3000万ユーロに次ぐ2位の評価額。リヴァプール、トッテナム、ローマ、アトレティコ・マドリード、マルセイユといった名だたるクラブから熱視線を送られている。

 MFエル・カンヌスに次いで、2番目に高い10代の選手はコートジボワール代表FWカリム・コナテ(19歳)で、市場価値は1500万ユーロ(約24億円)。2021年に16歳にしてA代表デビューを果たした早熟な才能は、出場機会こそなかったが2年前のアフリカネイションズカップにも17歳でメンバー入り。今大会はホスト国の背番号10を背負い、13日に行われたギニア・ビサウとの開幕戦で途中出場して勝利に貢献した。所属するオーストリアのザルツブルクでは、今季リーグ戦で得点ランク2位の8ゴールをマークしており、近い将来ステップアップすること間違いなしだ。

■2位タイ:モハメド・サラー(エジプト代表/リヴァプール) 6500万ユーロ(約100億円)



 市場価値ランキングに戻ると、2位タイには言わずと知れた世界的ストライカーがランクイン。リヴァプールに所属するエジプト代表FWモハメド・サラー(31歳)の市場価値は6500万ユーロ(約100億円)だ。これは31歳以上の選手としては、ベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネや韓国代表FWソン・フンミン、ブラジル代表FWネイマールといった名だたる選手を抑えて世界最高額! 今季もリヴァプールの絶対的エースとしてプレミアリーグで14ゴール。マンチェスター・シティのFWアーリング・ハーランドと得点ランク1位に並んでいる。

 PK戦の末に優勝を逃した前回大会の雪辱を晴らすべく臨んでいる今回のアフリカネイションズカップでは、グループリーグ初戦で格下モザンビークを相手にあわや敗戦という事態に陥った。逆転を許して敗色濃厚となった後半追加タイム、PKからチームを救う同点ゴールを決めたのは、やはりキャプテンのサラーだった。

■2位タイ:DFアクラフ・ハキミ(モロッコ代表/パリ・サンジェルマン) 6500万ユーロ(約100億円)



 サラーと並び市場価値2位に入ったのはパリ・サンジェルマンに所属するモロッコ代表DFアクラフ・ハキミ(25歳)だ。モロッコ人両親の元、スペインで生まれ育ったハキミはレアル・マドリードで下部組織からトップチームに上り詰め、現在はパリ・サンジェルマンに所属している。6500万ユーロ(約100億円)の市場価値は、右サイドバックとしてはリヴァプールのイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルド(7000万ユーロ)に次いで世界2位の額。

 17歳からプレーするモロッコ代表では、2022年ワールドカップでチームのリーダーの一人としてベスト4進出の原動力となった。優勝候補の本命として臨む今大会では、チームの中心としてモロッコを48年ぶりの頂点に導けるだろうか?

■1位:FWヴィクター・オシムヘン(ナイジェリア代表/ナポリ) 1億1000万ユーロ(約175億円)



 今回のアフリカネイションズカップに出場している選手で最も市場価値が高い選手はナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘン(25歳)だ。その評価額は驚異の1億1000万ユーロ(約175億円)。これはアフリカのみならず、セリエAの選手としても最高額。全世界で見ると、ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)、アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)、キリアン・エムバペ(PSG)、ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)、ブカヨ・サカ(アーセナル)に次いで6位となっている。

 昨季セリエAで得点王に輝いてナポリを33年ぶりのリーグ優勝に導いたストライカーは、2023年のアフリカサッカー連盟が選ぶアフリカ最優秀選手にも選ばれた。ナイジェリア人選手が同賞を受賞するのは1999年のヌワンコ・カヌ以来、約四半世紀ぶりのこと。

 今大会のナイジェリアは、赤道ギニアとの初戦で先制ゴールを許すもエースのオシムヘンのゴールで追いついた。その後は攻め続けながら相手GKの好守に阻まれて1−1。手痛いドロー発進となったが、オシムヘンがゴールを決め続ければ上位進出も期待できる。

 果たして注目のプレーヤーは市場価値通りの活躍を見せられるのか? コートジボワールで開かれているアフリカネイションズカップに注目したい。

(記事/Footmedia)

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