貴景勝の「意地」遠藤止めた 横綱、大関総なめを阻止「純粋に嫌だった」

1月16日(木)5時48分 スポーツニッポン

遠藤(左)を突き落としで破り1敗をキープした貴景勝(撮影・西海健太郎)

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 ◇大相撲初場所4日目(2020年1月15日 両国国技館)

 大関・貴景勝が平幕の遠藤による横綱、大関総なめを阻止した。低い姿勢から攻め込まれるピンチも、右の突き一撃で吹っ飛ばして逆転勝利。1敗を守った。横綱・白鵬が腰部挫傷などで4日目から休場。鶴竜妙義龍に敗れて3敗目を喫し、2横綱不在の危機となった。平幕・北勝富士、正代、輝、照強の4人が全勝を守った。

 貴景勝の一撃に魂がこもった。立ち合いでぶちかましたが、腰の重い遠藤を起こせず、引いたところを攻め込まれた。追い込まれて左でいなして逃れても、すぐに追われて左を差された。これを振りほどきながら俵にかかった右足の反動を利用して右で一突き。相手は右膝から崩れ落ちた。

 「横綱、大関が4タテを食らうことは、やる前から非常にまずいと思った」。相手は初日から2横綱、1大関を破り、平幕では1985年の名古屋で東前頭筆頭だった北尾に次ぐ2人目の記録に王手をかけていた。「拾った相撲で言えないけれど、格好つけるとかじゃなく純粋に嫌だった」。看板力士の意地を見せ、気持ちで逆転を呼び込んだ。

 波に乗る相手を止めて、流れを引き寄せた。八角理事長(元横綱・北勝海)は「動いて休まなかったということ。こういう勝ちを拾っていくと乗っていく」と評価した。結びの一番で敗れた鶴竜が休場に追い込まれれば、自身が結びを務める可能性も浮上する。「人のことを考えている余裕はない」とは言うが、責任感の強い男の表情が引き締まった。

 右膝や左胸などケガに悩まされた一年を乗り越え、新年を迎えて「優勝」の2文字を口にする回数が増えた。4日目で全勝は平幕4人だけ。大本命の白鵬が消える中、大きな白星をつかんだ大関の存在感はさらに増す。「諦めずにやっていけば(結果は)ついてくると思う」。目標へと突き進む若武者が、ギアを上げる。 

スポーツニッポン

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