新型シボレー・コルベットが2020北米カー・オブ・ザ・イヤー受賞。7代目以来、6年ぶり
2020年1月17日(金)13時38分 AUTOSPORT web

半世紀に及ぶ伝統を打ち破り“レースで勝つこと”を目的にミッドシップレイアウトを採用した新型シボレー・コルベットが1月13日、2020北米カー・オブ・ザ・イヤー(NACOTY)を獲得した。
2019年7月にワールドプレミアされた新型シボレー・コルベット。50年以上に及ぶ長い歴史を持ち、アメリカを代表するスポーツモデルの8代目として登場した“C8型”は、6.2リットルV8エンジンをコクピット後部に搭載した新時代のコルベットだ。
最高出力495PSを発揮するエンジンをフロントからリヤに移したことで、従来モデルから続いた“ロングノーズ・ショートデッキ”の典型的なFRスタイルから、スーパーカーらしい低く引き締まったスタイリングに変更された同モデルは1月10〜12日に千葉県、幕張メッセで開催された東京オートサロン2020で国内初公開され、右ハンドルを採用した日本仕様の正式導入がアナウンスされた。
そんな新型コルベットが、アメリカとカナダのジャーナリスト50名で構成される選考委員会によって2020年の北米カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。選出理由は革新的なミッドシップレイアウトの採用と、洗練されたデザインと快適かつ圧倒的なパフォーマンスを実現したことなどが挙げられている。
コルベットのNACOTY受賞は1998年の5代目、2014年の7代目に続く3度目の快挙。デトロイトのTCFセンターで行われた授賞式に出席したコルベットのエグゼクティブ・チーフ・エンジニア、タッジ・ジェクター氏は北米地域のカー・オブ・ザ・イヤー獲得の喜びを次のように述べている。
「このように素晴らしい賞に選んでいただき大変うれしく思っています」
「我々のチームはこのクルマに全身全霊を注いできました。それだけにこの栄誉ある賞をいただくことができて、すべての努力が報われた気持ちです」
「審査委員の方々と同様に、当社顧客の皆さまにも大いに新型コルベットを気に入っていてだけるものと確信し、実際に乗っていただけることを心待ちにしています」
北米カー・オブ・ザ・イヤーのローレン・フィックス代表は、C8を新時代を象徴する1台であると評価する。
「2020年モデルのコルベットはアイコニックなブランドの新たな時代を象徴する1台であり、市場からの盛り上がりも圧倒的だ」とフィックス氏。
「ジャーナリストの視点からも、これこそが『北米カー・オブ・ザ・イヤー』であることを体現する、GMが手掛けた最高傑作のひとつと言えるだろう」