“古巣”から初のWECフル参戦を迎えるロバート・クビサ「この挑戦を楽しみにしている」

2022年1月17日(月)17時36分 AUTOSPORT web

 2021年のELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズを制したロバート・クビサが、2022年はWEC世界耐久選手権へと主戦場を移し、プレマ・パワーチーム(プレマ・オーレン・チーム)から初のフル参戦を果たすことになった。


 クビサは、チームWRTでともにELMSを制したルイ・デレトラズ、そして昨年はカンポスからFIA F3に参戦したロレンツォ・コロンボとトリオを組み、プレマとアイアン・リンクスが組んで走らせる9号車オレカ07・ギブソンをドライブする。


 クビサは2021年、WEC第4戦ル・マン24時間にELMSと同じラインアップでチームWRTからエントリーしたほか、第5戦と第6戦のバーレーンにはハイクラス・レーシングから出場した。


 デレトラズは以前にレベリオン・レーシング、WRT、インターユーロポル・コンペティションからWECにスポット参戦した経験を持つ。シルバーにレーティングされる21歳のイタリア人、コロンボはWEC初出場となる。

2021年のELMSで3勝目を挙げ、同時にシリーズチャンピオンを獲得したチームWRTの(左から)イーフェイ・イェ/ロバート・クビサ/ルイ・デレトラズ組

2021年はFIA F3に参戦していたコロンボ


 2021年にロバート・シュワルツマン、オスカー・ピアストリを擁してFIA F2のチームタイトルを獲得するなど、オープンホイールの世界で数々の成功を収めてきたプレマは、フェラーリユーザーとして活躍するアイアン・リンクスと協力して、今季初めてスポーツカー・カテゴリーへと参入を果たす。


「多くの可能性を秘めた、このような卓越した新しい冒険を開始できることはめったにない」とチーム代表のレネ・ロジンは述べている。


「WECとル・マン24時間レースでの見通しは、非常にエキサイティングなものだ。チームが限られた時間内で成し遂げた仕事量を誇りに思うし、我々のドライバーラインアップがその舞台へと上がることに自信を持っている」


「ロバートがプレマ・オーレン・チームに加わったのは、素晴らしいことだ。ルイとのコンビは、おそらくもっとも強力なペアのひとつだ」


「さらに、ロレンツォとも協力することを楽しみにしている。我々は彼を、シングルシーターからのもっとも興味深い才能とみている。そして彼がルーキーとしての成長曲線を、とても速いスピードで駆け上がるものと確信している」


 クビサとデレトラズは2021シーズン、チームWRTの強力なパフォーマンスのもと、イーフェイ・イェとのトリオで6戦中3勝を挙げ、ELMS/LMP2クラスのタイトルを獲得した。


 プレマと契約したことで、クビサはかつてF1へのステップアップの途中、2003年のフォーミュラ3ユーロ・シリーズに参戦したチームへと“復帰”することになる。

2003年、ザントフールトで行なわれたマールボロ・マスターズにプレマ・パワーチームから出走したロバート・クビサ


「そのとき以来、ロジン・ファミリーと数人のキーパーソンは知り合いだ」とクビサは述べている。


「かなりの時間は経過したが、チームが非常に高い競争力を持つことを、シングルシーターでの戦績から誰もが知っている」


「昨年はル・マンと2回のバーレーンしかWECのイベントには出場できなかったので、チームにとっても、僕にとっても新しい挑戦となる。昨年のELMSやル・マンをともに走ったルイ、そしてロレンツォと一緒に仕事ができてうれしい」


「僕は、多くの作業と献身を必要とする、この挑戦を楽しみにしている。大きな問題なく、力強いシーズンをスタートできることを願っている。目の前には集中すべき事柄がたくさんあるし、シーズンを始めるのが待ちきれないね」

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