侍投手コーチ兼務のロッテ吉井理人監督、WBC強化合宿から球団不在で心配されるのは・・・

2023年1月17日(火)16時30分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 ロッテの春季キャンプで不安視されることがある。吉井理人監督が3月のワールドベースボールクラシックを戦う侍ジャパンの投手コーチを兼務することから2月中旬から一時球団のキャンプを離れることが決まっているのだ。

 ロッテは石垣島で1次キャンプ、沖縄本島での対外試合が始まる14日からは糸満で2次キャンプを実施する予定だが、吉井監督は侍ジャパンの強化合宿が始まる17日に合わせて代表入りした佐々木朗希投手とともに合宿地の宮崎に向かう。

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 WBC決勝は3月21日。侍ジャパンが順当に勝ち進めば、1か月以上も球団を留守にする。その間は今季からヘッドコーチ兼任となった生え抜きの福浦和也氏が代理監督を務めるといわれているが、選手の仕上がりを見極める大事な時期だけに無事にレギュラーシーズン開幕を迎えることができるか注目されている。

 球界関係者は「1次キャンプ中に石垣島で台湾プロ野球の楽天モンキーズとの練習試合が予定されている。吉井監督も早い時期から実戦形式に近いシート打撃を増やしていく。選手の自主性を重んじていると強く言っているのは指揮官不在を踏まえた発言。選手たちもキャンプ初日から目立つようなアピールをすることが大事だと分かっているはず」と語る。

 先発投手も対外試合に入れば、中6日のローテを軸にイニング数を登板機会ごとに増やしていくため調整が分かりやすい。佐々木朗希、石川歩、美馬学、小島和哉、昨季まで巨人で先発としてプレーしたC・C・メルセデスの5投手はほぼローテ確定といわれており、最後の6人目の先発枠を二木康太、岩下大輝らが争う構図。吉井監督もWBCのコーチとして稼働している期間中も球団から送られてくる試合動画を逐次チェックするため、それほど支障を来さないのではないかと言われている。

 一方でレギュラー争いが熾烈な捕手については見極めが難しいという。昨季は高卒ルーキーだった松川虎生がフルシーズンを1軍で「完走」。それまで不動のレギュラーとしてリードしていた田村龍弘は1軍出場がわずか2試合だった。そのほか、打撃が売りの佐藤都志也も一塁手などを兼務する可能性を残しながら先発マスクを虎視眈々と狙っており、柿沼友哉らも控える。中日から2021年途中に移籍して先発機会も多かった加藤匠馬は松川の台頭に伴い、昨季は出番が激減。このオフには無償トレードで古巣の中日に戻った。

 松川は昨季、佐々木朗、石川、美馬とバッテリーを組み、リードに関する相性も良かった。今季も松川が軸になりそうだが、課題は打撃力。一方、田村、佐藤都はここ一番での打撃での勝負強さがあり、人選が非常に難しい。吉井監督がベンチから実戦での空気感、肌感覚を判断できないのは痛手ではないかと危惧する声もある。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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