「相当な疲労がきている」WBCを辞退した巨人・坂本に指摘される「弱み」とは
2023年1月17日(火)11時1分 ココカラネクスト
(C)Getty Images
3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)において選出が注目されていた巨人・坂本勇人内野手(34)が代表を辞退したことが明らかになった。
国際大会に強い坂本に関しては出場を望む声が球界内からも出ていた。
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一方、坂本にとって昨年はレギュラー獲得以来、キャリアワーストの成績となった。83試合に出場し、打率・286、5本塁打、33打点。3度の故障離脱、試合中のプレーで膝を痛めるなど、まさに満身創痍の状態が明らかになっていた。
定位置だった遊撃ポジションについても若手が次々と名乗りを挙げる中、「生涯遊撃」を掲げ、高い壁であり続けようとしている坂本。今オフは力強い打球を取り戻すことをテーマとしているが、思い入れのある日本代表の座をけってまで、まずはチーム内での位置を固める選択に出た。
この坂本の判断に関して球界内からも様々な意見が出ている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、日本代表コーチも経験した野球評論家の高木豊氏は、16日に更新した自身のYouTubeチャンネルの中で坂本の辞退に関して「シーズンに専念というのはわかる」と理解を示した。
何よりも体に負担がかかる遊撃ポジションを長年守っていることで「体はボロボロだと思う」と気遣う。WBCに出場となれば、3月に1度ピークを持ってくる必要がありリスクが高いのではと推測した。
その上で復活を期す今季に向けては「もう1度ショートをしっかりできる体作りをしてほしい」とゲキを飛ばす。注意点は「無駄なケガをしないこと」、高木氏が推奨する練習法は「とにかく走り込み」だという。
中でも長距離のランニングを勧める。その理由としては「精神力がつく。粘れる。これでもかというぐらいの粘りを(ランニングで)身に着けるといい。そうしたら坂本はよみがえる」とした。
今季は、8シーズン務めた主将の座も岡本和に譲った。個人成績だけに専念できる環境もプラスに働くだろう。チームにとっても3季ぶりのV奪回を目指す上で坂本の力は欠かせない。雌伏の時を経て、背番号「6」の再びの勇姿に期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]