複雑な2度のオプション行使のタイミングを挟むカブスと今永の契約詳細が判明、最大で5年117億円に

2024年1月17日(水)19時55分 ココカラネクスト

今永の入団会見でのスピーチは好評。早くもファンに受け入れられたようだ(C)Getty Images

 まるでジグソーパズルのように複雑な、カブスと今永昇太との契約の詳細が、『AP通信』によって伝えられた。契約は最低保障されている部分が、4年総額5300万ドル(約77億円)。球団や今永サイドにも契約延長のオプション(選択権)があり、最大で5年総額8000万ドル(約117億円)まで膨れ上がる。

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 今永はまずサイニングボーナス(契約金)として100万ドルを受け取る。そして2024年の年俸は900万ドル、2025年の年俸は1300万ドルに設定された。

 2シーズンプレーした時点で、最初のオプション行使のタイミングが訪れる。この時点で球団がオプションを行使すると、2026年と2027年が年俸2000万ドル、2028年が年俸1700万ドルでの3年間の契約延長となる。

 球団が最初のオプションを行使しなかった場合、今永は2026年を年俸1500万ドルとする選手側の契約延長権を行使できる。今永がこのオプションを行使すると、2026年シーズン終了後に球団は2度目のオプション行使のタイミングを迎える。2度目では2027年が年俸2400万ドル、2028年が年俸1800万ドルと設定された。

 また、球団が最初のオプションを行使せず、今永が最初のオプションを行使し、球団は2026年オフの2度目のオプションも行使しなかった場合、今永に2度目の契約延長権が生まれ、2027年を年俸1500万ドルで延長できる。

 つまり、本人側にオプション行使する気持ちさえあれば、契約金100万ドル、2024年900万ドル、2025年1300万ドル、2026年1500万ドル、2027年1500万ドルの5年総額5300万ドルが保証されている。

 球団側が1度目か2度目、いずれかの契約延長権を行使した場合には、どちらも最終的に5年総額8000万ドルが保証される計算となる。

 個人タイトルによる出来高の詳細も明らかになった。毎年、サイ・ヤング賞の投票についての項目が設定され、サイ・ヤング賞を受賞すると100万ドル、投票で10位以内に入れば50万ドルのボーナスが得られる。また初年度のみだが新人王受賞で25万ドルのボーナスが出る。

 入団会見では球団応援歌「Go Cubs Go」の歌詞を英語のまま引用し、「Hey, Chicago! What do you say? The Cubs are gonna win today!」と語りかけ、早くも地元ファンたちのハートをわしづかみした左腕。伝統のリグレー・フィールドで、どれだけの期間過ごすことができるのかは、今後の成績と、それに対する球団の判断によって変わってきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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