Jujuこと野田樹潤が今季もシリーズ継続参戦 序盤の苦戦は避けられない状況 どこまで食い下がれるか
2025年1月17日(金)18時0分 ココカラネクスト

Jujuは自身のSNSで意気込みを述べた(C)産経新聞社
女子大生レーサーとして昨季のスーパーフォーミュラに参戦したJujuこと野田樹潤が今季もシリーズに継続参戦することが決まった。
今季のシート喪失の恐れもあったものの、元F1ドライバーの父・野田英樹氏らによって新たに結成された「トリプル・ツリー・レーシング」(村司宏樹代表)で出場する。搭載されるエンジンはホンダ製で、ゼネコン大手の安藤ハザマがメインスポンサーとなり、参戦2年目のシーズンをサポートする。英樹氏はチーム監督を務める。村司代表はチームの母体となっているNODAレーシングでゼネラルマネジャーを担っている。
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Jujuは自身のX(旧ツイッター)でも「いつも応援してくださっている皆様、ご心配をおかけしました。さぁ2年目のスーパーフォーミュラ、新チームと共にチャレンジします。応援宜しくお願いします」とつづった。Juju、英樹監督、野田代表の3人がいずれも名前に「樹」がつくことから、「トリプル・ツリー」の名称にしたという。カーナンバーも「53」から「10」になった。
Jujuは昨季、TGMグランプリに所属してシリーズデビュー。全9戦をリタイアすることなう完走し、決勝最上位は第8戦(三重・鈴鹿サーキット)の12位で残念ながら入賞を果たすことはできなかった。
もともと3か年計画でシリーズを戦う計画だったが、昨年の最終戦直前に所属チームから次シーズンの参戦ができなくなった旨を通達され、一時は参戦計画が白紙なっていた。そこで野田氏が自チームを立ち上げることを決断。国内トップフォーミュラでは2005年のチームMOHN(モーン)以来、20年ぶりにチームを率いることになった。
ただし、前途は多難だ。上位を争うには選手の才能はもちろんのこと、どれだけ速いマシンを作り上げるかが大事になる。ライバルチームのエンジニアは歴戦の雄ばかり。今のところ野田氏の呼びかけで、ベテランを中心にそろいそうな見通しだが、新規参戦のチームは過去にストックしている走行データもなく、序盤の苦戦は避けられない。
これで今季は1チーム1台増の13チーム22台で争われることに。2年目のJujuがどこまで食い下がることができるか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]