2025シーズン、J1でブレイクが期待される若手5選
2025年1月17日(金)18時0分 FOOTBALL TRIBE

明治安田Jリーグは2025シーズン開幕まで約1ヶ月となり、各クラブから新戦力や新体制の発表が続々と行われている。さらにオフシーズンには若い選手の海外移籍などもあり、今やJリーグの若手は世界からも注目を浴びている。
ここでは、22歳以下で海外クラブでのプレー経験や日本代表(世代別代表を除く)への招集経験がない若手選手の中から、2025シーズンにJ1で活躍が期待される5名をピックアップ。果たして彼らは新シーズンを盛り上げることができるだろうか。

大迫塁(20歳)セレッソ大阪
1人目はセレッソ大阪のMF大迫塁。神村学園高校から2023年にC大阪へ入団し、昨年はいわきFCへ育成型期限付き移籍。J2リーグで14試合に出場し1ゴールを挙げている。
神村学園時代は、FW福田師王(ドイツ1部ボルシアMG)やDF吉永夢希(ベルギー1部KRCヘンク)などと共に第101回全国高校サッカー選手権大会でチームをベスト4に導く活躍を見せており、左足から放たれるキックの精度は目を見張るものがある。
J2での武者修行を終えC大阪に復帰する2025年、いわきでの経験を糧にJ1の舞台でも輝きを見せてくれることだろう。

安齋悠人(19歳)京都サンガ
福島県の尚志高校から2024年に京都サンガへ入団したMF安齋悠人。J1開幕戦となった柏レイソルとのアウェー戦で後半終了間際に投入されJリーグ初出場を果たすと、アディショナルタイムにはセットプレーのこぼれ球を押し込みデビュー戦でプロ初ゴールも記録した。
その後も高卒ルーキーながらベンチ入りを続け、第6節のガンバ大阪戦ではプロ初スタメンを飾るなど2024シーズンは8試合に出場。シーズン中盤以降はベンチ外となることもあったが、初年度にして初スタメン、初ゴールを挙げた実績は評価できる。
2024シーズンの京都の在籍選手平均年齢は26歳。これは東京ヴェルディの25.3歳に次ぐリーグ2位の若さである。キャプテンの川﨑颯太(23歳)など若手にも積極的にチャンスを与える曺貴裁監督の下、2年目も出場機会を得ることができるか注目したい。

佐藤龍之介(18歳)ファジアーノ岡山
2023年にFC東京の下部組織から16歳という若さでプロ契約をしたMF佐藤龍之介。2種登録時の2023年3月に16歳4ヶ月20日でYBCルヴァンカップのセレッソ大阪戦にスタメン出場し、FC東京のチーム最年少スタメン記録を更新した。
ユース時代は日本クラブユースサッカー選手権で全国制覇に貢献するなどの活躍を見せており、世代別日本代表としてもプレー経験がある。2024年にはパリ五輪を戦う日本代表メンバーに帯同、次回ロス五輪世代の中心としても期待されている選手の1人だ。
FC東京でのリーグ戦出場はこれまで3試合に留まっているが、2025年はJ1初昇格のファジアーノ岡山へ育成型期限付き移籍となっており、下部組織から長年プレーした東京を離れ新たな環境での挑戦をスタートさせる。今年J1での結果を求められる岡山にとって、実力ある若い佐藤の存在は大きな戦力になるだろう。各年代で世代別代表としてプレーしてきた佐藤。新天地でチームを勝利に導く活躍に期待したい。

濃野公人(22歳)鹿島アントラーズ
関西学院大学から鹿島アントラーズに加入したDF濃野公人。2024シーズンはプロ1年目ながらJ1で31試合に出場しサイドバックで9得点を挙げる活躍でJリーグベストイレブンに選ばれた。大卒ルーキーでの選出は、MF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)以来4年ぶりの快挙である。
主に右サイドバックとしてプレーする濃野だが、大津高校時代にはFWとして攻撃力の高さを武器に前線でアタッカーとして活躍していた。その後、関西学院大学時代にサイドバックへコンバートされると、持ち前のスピードとハードワークを活かし積極的な攻撃参加で実力を発揮。元々FWの選手ということもあり、攻撃面でのセンスは一級品。さらにサイドバックとしては179cmの長身で競り合いでの強さも持ち合わせている。
昨年終盤は半月板損傷による怪我で戦列を離脱しており復帰が待ち望まれる。これまで世代別日本代表などの経験はないが、今まで以上に活躍できれば日本代表への道もそう遠くはないだろう。

南野遥海(20歳)ガンバ大阪
ガンバ大阪の下部組織から2023年にトップチームへと昇格したFW南野遥海は、同年にJ3のテゲバジャーロ宮崎、翌2024年はJ2の栃木SCに期限付きで加入。今年は2年ぶりにG大阪へ復帰し、新たなアタッカーとして大きな期待が掛かっている。
昨年在籍した栃木では、中心選手として35試合に出場。チームはJ3へ降格という結果に終わるも、南野自身は7ゴールという結果を残しチーム内得点王となる活躍を見せた。J2やJ3でプレーした2年間で73試合17得点と、プロとしてしっかり通用する力を見せた南野。Jクラブの中でもレベルが高いと言われるG大阪ユース出身ということもありその実力は確かだ。
武者修行を終え再びJ1の舞台へ挑戦する南野。強力なアタッカーが多く在籍しているチームで、出場機会を得て実力を十分に発揮してくれることだろう。
ほかにも多くの若手選手がプレーする2025シーズンのJ1リーグ。果たして今年はどんなニューヒーローが誕生するのか注目したい。