ブラジル人史上2人目の受賞…2023年の世界最高のゴールキーパーとは?

2024年1月17日(水)15時57分 サッカーキング

世界最高のGKトップ10に選出された選手たち [写真]=Getty Images

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 どのチームも最後の砦となるのはゴールキーパーだ。そんな重要なポジションで世界最高の選手は誰なのか?

 先日、様々なデータなどを扱う国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)が2023年の各部門のトップ10プレーヤーを発表した。ゴールキーパー部門も発表されたので「世界最高のGKトップ10」を見ていこう。

[写真]=Getty Images

■10位:マイク・メニャン(フランス代表/ミラン)



 10位はミランに所属するフランス代表GKマイク・メニャン(28歳)だ。パリ・サンジェルマンの下部組織で育ったメニャンはリールで注目を集め、2021年からミランに所属している。昨年代表を引退したウーゴ・ロリスの後任として、現在はフランス代表の守護神も任されている。

■9位:アンドレ・オナナ(カメルーン代表/マンチェスター・ユナイテッド)



 9位には今季プレミアリーグで賛否を呼んだキーパーがランクイン。圧倒的な足下の技術を誇るカメルーン代表GKアンドレ・オナナ(27歳)は、昨季インテルでチャンピオンズリーグ決勝まで勝ち上がって夏にマンチェスター・ユナイテッドに鳴り物入り。しかしイングランドではセーブ能力を批判されて矢面に立たされることに。それでも彼が世界的キーパーであることに変わりはないようで、9位に選ばれた。

■8位:アリソン(ブラジル代表/リヴァプール)



 2019年にIFFHS最優秀ゴール—キーパーに選ばれたブラジル代表GKアリソン(31歳)だが、今回は8位にとどまった。このランキングの常連となっているリヴァプールの守護神は、恐らく今後もトップ10に居続けるはずだ。

■7位:ヤシン・ブヌ(モロッコ代表/アル・ヒラル)



 7位には、2023年のアフリカサッカー連盟が選ぶ年間最優秀GKに選ばれたヤシン・ブヌ(32歳)がランクイン。ボノの愛称で知られるヤシン・ブヌは、2022年ワールドカップで好セーブを連発してモロッコのベスト4進出に貢献。クラブチームでは、昨季セビージャのヨーロッパリーグ制覇の立役者となった。PK戦までもつれたローマとのファイナルではPKを2本も止めてチームを頂点に導いた。今季からはサウジアラビアのアル・ヒラルでプレーしている。

■6位:ジャンルイジ・ドンナルンマ(イタリア代表/パリ・サンジェルマン)



 6位にはパリ・サンジェルマンのGKジャンルイジ・ドンナルンマ(24歳)が選ばれた。17歳からイタリア代表でプレーするドンナルンマは、2021年にEURO 2020を制して同年のIFFHS最優秀GKに選ばれた経験を持つ。2023年はリーグ・アンを制したほか、イタリア代表としてUEFAネイションズリーグで3位に入り、最近は代表チームのキャプテンも任されている。

■5位:ヤン・オブラク(スロベニア代表/アトレティコ・マドリード)



 トップ5に入ったのはアトレティコ・マドリードの最後尾に君臨するスロベニア代表GKヤン・オブラク(31歳)。9年間もアトレティコ・マドリードの守護神を務めるオブラクは、代表チームではキャプテンを務めており、2023年には自身7度目となるスロベニア年間最優秀選手に選ばれた。

■4位:マルク・アンドレ・テア・シュテーゲン(ドイツ代表/バルセロナ)



 4位にはバルセロナの守護神がランクイン。カタルーニャで10シーズン目を迎えたドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン(31歳)は、昨季バルセロナの4シーズンぶりのリーグ優勝に貢献。代表チームでは、昨年9月の日本戦で4失点を喫したとはいえ、GKマヌエル・ノイアーがケガで不在の間、定位置を任されていた。11月に腰を痛めて離脱しているテア・シュテーゲンだが、2月には復帰できるようだ。

■3位:ティボー・クルトワ(ベルギー代表/レアル・マドリード)



 3位には、過去に2度もこの賞を受賞しているティボー・クルトワ(31歳)が選ばれた。白い巨人を最後尾で支えるベルギー代表は、これまで数々の個人賞を手中に収めており、2018年と2022年にはIFFHS年間最優秀GKに選ばれた。昨年8月にひざのじん帯を断裂する大ケガを負い、今季は一度もプレーできていないが、それでも3位に選ばれた。

■2位:エミリアーノ・マルティネス(アルゼンチン代表/アストン・ヴィラ)



 アルゼンチン代表の守護神が2年連続で2位に入った。2022年ワールドカップで大会ベストGKに選ばれて祖国の世界一に貢献したエミリアーノ・マルティネス(31歳)は、2022年のIFFHS賞でクルトワに次ぐ2位だった。今回こそ、アルゼンチン人として初受賞に期待が寄せられたが、またしても2位に終わった。所属するアストン・ヴィラがこのまま快進撃を続けてプレミアリーグで優勝でもしたら、2024年こそ3度目の正直で最優秀GKに選ばれるかもしれない!?

■1位:エデルソン(ブラジル代表/マンチェスター・シティ)



 2023年の栄えあるIFFHS年間最優秀GKに選ばれたのは、マンチェスター・シティに所属するブラジル代表GKエデルソン(30歳)だ。この結果について議論の余地はないだろう。2017年にマンチェスター・シティに加入して以降、毎年のようにトップ10に選出されてきたエデルソンは、2023年にマンチェスター・シティでタイトルを総なめ。昨季はプレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグの3冠を達成。さらにUEFAスーパーカップやクラブワールドカップのタイトルも獲得し、FIFAの年間最優秀ゴールキーパーにも選ばれた。

 今回のIFFHSアウォードの投票でも、2位のエミリアーノ・マルティネス(76ポイント)の倍近いポイント(145)を獲得として初受賞。ブラジル人としては2019年のGKアリソンについて2人目の受賞者となった。

 こうしてみると、今回のランキングで気になるのは選手の年齢だ。トップ10のうち半分の5名が31歳なのだ! そのうち1993年生まれのオブラクを除いた4名(エミリアーノ・マルティネス、クルトワ、テア・シュテーゲン、アリソン)が1992年生まれとなっており、どうやら1992年は名キーパーの“豊作の年”だったようだ。

(記事/Footmedia)

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