ヘンダーソン、サウジ移籍から約半年で欧州復帰へ…アヤックス加入で大筋合意か

　アル・イテファクに所属するイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンが、アヤックスへの移籍に近づいているようだ。17日、イギリスメディア『アスレティック』が伝えている。

　現在33歳のヘンダーソンはサンダーランドの下部組織出身で2008年夏にトップチームへ昇格し、約3年後にリヴァプールへ加入した。程なくして中盤の主力に定着すると、“レジェンド”スティーヴン・ジェラード氏の退団に伴い2015−16シーズンよりキャプテンに就任。同クラブでは公式戦通算492試合に出場し数々のタイトル獲得に貢献したが、昨年夏にジェラード監督率いるアル・イテファクへの完全移籍を決断した。

　アル・イテファクでは「10番」を背負い、ここまで公式戦19試合出場5アシストという成績を残しているヘンダーソン。しかし、チームは昨年11月以降リーグ戦での勝利がなく、現在は首位アル・ヒラルと「28」ポイント差の8位に低迷。ヘンダーソン自身も新たな環境への適応に苦戦していることから、加入からわずか半年足らずでの退団を望んでいるとも報じられていた。

　今回の報道によると、ヘンダーソンはアル・イテファクを退団することで基本合意に達しており、現在は新天地に移る際に移籍金が発生しないよう最終調整を進めているという。なお、新天地はオランダ屈指の名門アヤックスとなる模様。完全移籍での加入で大筋合意が成立しており、選手本人は既にアル・イテファクのトップチームを離脱しイングランドへ帰国しているようだ。

　移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、アヤックスがヘンダーソン獲得に向けて交渉を進めていることを認めつつ、現在は詳細部分の最終的な話し合いが行われていると指摘。同選手は今週末を待たずしてアヤックスの本拠地があるアムステルダムに到着するようだ。

　今シーズン序盤戦は歴史的大不振に陥り、一時は2部降格圏内に低迷しながらも、現在は5位まで浮上しているアヤックス。中盤に経験豊富な新戦力を迎え、シーズン後半戦に臨むこととなりそうだ。