中日ドラ3はただのビッグマウスじゃない。超絶守備で京田、根尾に宣戦布告

1月17日(日)11時20分 Sportiva

 昨年8月に行なわれた西日本地区のプロ志望高校生合同練習会で、土田龍空(りゅうく/近江→中日3位)はショートのポジションにつきノックを受けた。隣には高校球界を代表する遊撃手の中山礼都(らいと/中京大中京→巨人3位)。

 同じポジションでノックを受けるふたりの動きに、NPB関係者の目は釘付けになっていた。土田に中山の印象を尋ねると、謙遜することなくストレートに胸の内を明かしたのだ。

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「自分は絶対に負けていないと思います」

 そう語る土田の表情は、負けん気に溢れていた。


セールスポイントは守備だと語る中日ドラフト3位の土田龍空
 土田は1年夏からショートのレギュラーとして甲子園に出場し、以降も中心選手として活躍。最上級生になるとキャプテンとしてチームを牽引してきた。

 昨年6月末の練習試合では、木製バットでホームランを放ち話題になった。夏の独自大会でも木製バットで打席に立ち、5試合で18打数4安打と力を発揮できなかったが、「木製バットで苦戦するのはいずれ通る道。今のうちに苦しんでおいて、これから悪い部分を修正していきたい」と前向きにとらえていた。

 高校通算30本塁打のバッティングも魅力だが、土田のセールスポイントは卓越した守備力だ。華麗な身のこなし、守備範囲の広さ......ベスト8に進出した2018年夏の甲子園でのプレーする姿は、もはや1年生には見えなかった。

 普段は誰かを手本にすることはあまりしないというが、プロ野球で唯一参考にしているのは源田壮亮(西武)。動画サイトなどでプレーをチェックしているという。

「難しい打球ではなく、平凡なゴロをいかにさばけるかを見ています。難しいゴロをアウトにできたほうが守備力の評価は上がるかもしれませんが、普通の打球をいかにしてアウトにするかが大事だと思っています。正面のゴロでの源田さんの足の運びや体の動かし方など、そうした一つひとつの動作をチェックしています」

 幼い頃から野球経験のある父とのボール遊びが日常だった。やがて、もっと遠くにボールを飛ばしたい、もっと強いボールを投げたいと思うようになり、少年野球チームに入団。小学生の時はおもに三塁手、捕手、外野手を務めた。

 中学で硬式野球チーム・湖北ボーイズに入団し、ここで初めて憧れてきたショートのポジションを守ることになる。

「ショートは肩の強さ、守備範囲の広さが問われます。実際、難しさはありましたが、やりがいのあるポジションだと思いました。遊撃手としてもっとうまくなりたいと思いましたし、高校でもこのポジションで勝負していこうと誓いました」

 近江では入学してすぐの春季大会からベンチ入りするなど、早くも頭角を現した。その後も順調に成長し、ドラフト候補となったわけだが、土田にとってプロの世界はそう遠い世界だとは感じていなかった。

「『プロになりたい』というより、『絶対になるんだ』と自分に言い聞かせながらやってきました。一流選手の映像をずっと見てきて、『自分もああなるんだ。ならなあかん』と。ドラフトで指名されて、夢が実現したうれしさはありますが、プロの選手になれたと喜んでいるだけではダメだと思っています」

 土田のコメントは一見 "ビッグマウス"にも映るが、あえてそう発言することで、現状に満足せず、常に上を見続けてきた彼なりのポリシーなのである。

 中日のショートは2017年のセ・リーグ新人王の京田陽太、そして2018年のドラフトで1位指名された根尾昂がいる。じつは根尾とは、2018年秋に出場した福井国体の時に会話を交わしたことがあるという。

「宿舎で一緒になって、守備についていろいろ質問させていただいたんです。根尾さんは捕球が独特なので、(グラブの)ポケットの位置をどうしているのかを聞いたんですけど、すごく難しい答えが返ってきて......正直、あまり覚えていないんです(笑)。でも、それくらい深く考えておられる方なんやと思いました」

 これからはそんな先輩と同じ土俵で戦うことになる。厳しい世界に身を置くことは覚悟しているつもりだが、これまでのように強気を貫き、勝負に挑むつもりだ。

「ゴールデングラブ賞を獲って、守備でお客さんを呼べる選手になりたいです。打つことも大事ですが、守備で魅せられるショートを目指します」

 その言葉に迷いはない。


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