「約束を果たしてくれた」。トヨタのダカール初制覇に豊田章男社長が喜びのコメント

2019年1月18日(金)15時52分 AUTOSPORT web

 1月6〜17日に行われた第41回大会のダカールラリーで、TOYOTA GAZOO Racing South Africa(TGRSA)のナッサー・アル-アティヤ(トヨタ・ハイラックス)が総合優勝を飾り、トヨタにダカール初制覇をもたらした。


 史上初のペルー単独開催となった2019年のダカールラリー。総走行距離が5600kmと昨年大会よりも短縮されたものの、ステージのうち約70%が砂漠や砂丘という過酷な構成で争われた。


 そんな2019年のダカールラリーでは、総合優勝を果たしたアル-アティアのほかに、トヨタ車体のチーム・ランドクルーザー・トヨタオートボデーが市販車部門6連覇、トラック部門の日野チーム・スガワラは10リットル未満クラス10連覇を果たすなど、トヨタ車が目覚ましい活躍をみせている。


 豊田章男社長はまず、市販車部門6連覇を果たしたチーム・ランドクルーザー・トヨタオートボデーと、トラック部門10リットル未満クラス10連覇を果たした日野チーム・スガワラに「おめでとうございます」と祝福の言葉を贈った。

市販車部門優勝のクリスチャン・ラビエル/ジャン・ピエール-ギャルサン組350号車


 そして総合優勝を果たしたアル-アティヤ/マシュー・バウメルについては「ドライバーのナッサー・アル-アティヤ選手とナビゲーターのマシュー・バウメル選手がトヨタにとって初めてとなる4輪部門総合優勝をもたらしてくれました。おめでとうございます。そして、ありがとうございます」とコメントしている。


「TGRSAチームとナッサー選手とは2017年末にスペインでハイラックスを一緒に運転させていただきました」


「その時、彼らは私に過去に獲得した総合2位のトロフィーをプレゼントしてくれるとともに、『次は総合優勝のトロフィーをお届けします』と宣言してくれていました。その約束を彼らが果たしてくれたこと、大変うれしく思います」


 また、2018年にはトヨタ車体の事前テストに参加したという豊田社長。「砂丘の運転ははじめての経験でした」と語る。


「砂漠にはここを通ればいいという道などありません。それでも走って行けなければ、クルマは道具として意味を持てません。改めて『道がクルマをつくる』という意味を実感します。走れないクルマでは意味がないのです」

総合優勝を果たしたナッサー・アル-アティヤ/マシュー・バウメル


■豊田章男社長コメント全文


2019年のダカールラリーがゴールを迎えました。


毎年、このラリーには、多くの選手がトヨタ車で挑んでくださります。
今年も2週間近くに及ぶ5000キロの道程を、ハイラックスやランドクルーザーが走破しました。
トヨタ車を相棒として戦い抜かれた選手の皆様に、まずは労いと感謝の気持ちを伝えたいと思います。
お疲れさまでした。ありがとうございました。


ランドクルーザーで参戦したトヨタ車体の『チームランドクルーザー・トヨタオートボデー』は、チームとして市販車部門6連覇を成し遂げられました。
また、日野自動車のレンジャーで参戦した『日野チームスガワラ』は、トラック(排気量10リットル未満)部門で10連覇を達成されました。おめでとうございます。


そして、ハイラックスで参戦した『TOYOTA GAZOO Racing South Africa(TGRSA)』はドライバーのナッサー・アル-アティヤ選手とナビゲーターのマシュー・バウメル選手がトヨタにとって初めてとなる4輪部門総合優勝をもたらしてくれました。
おめでとうございます。そして、ありがとうございます。


TGRSAチームとナッサー選手とは2017年末にスペインでハイラックスを一緒に運転させていただきました。
その時、彼らは私に過去に獲得した総合2位のトロフィーをプレゼントしてくれると共に、「次は総合優勝のトロフィーをお届けします」と宣言してくれていました。その約束を、彼らが果たしてくれたこと、大変うれしく思います。


昨年、私は、モロッコの砂丘で行なわれたトヨタ車体チームの事前テストに参加させていただきました。砂丘の運転は初めての経験でした。
登りの時は運転席から空しか見えない…、そして、下りの時は波のように流れる砂の上をサーフィンのように走っていく…
そんな砂の急勾配が続く場所でした。砂漠には、ここを通ればいいという道などありません。それでも走っていけなければ、クルマは道具としての意味を持てません。走れないクルマでは意味がないのです。改めて「道がクルマをつくる」という意味を実感します。


砂にタイヤが埋まり抜け出せなくなることもありました。走れないクルマでは命をも失いかねません。
「クルマは人の命を運んでいる」ということも改めて強く実感します。


そんなコースを、競い合いながら、走り抜ける…、極限の環境であるダカールラリーを走ってきた各チームは、私どもトヨタグループのもっといいクルマづくりを、大きく前に進めてくださったと思います。


本年も、トヨタグループ一丸となって世界中のさまざまな道を走り、「もっといいクルマづくり」に取り組んでまいります。
引き続き、皆さまに応援いただければ、うれしく思います。
よろしくお願いいたします。

総合優勝を果たしたナッサー・アル-アティヤ/マシュー・バウメル



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