「アウディLMDhプログラムがデビュー前に終了」との噂を、カスタマーレーシングのボスが一蹴

2022年1月18日(火)19時42分 AUTOSPORT web

 2021年末にフランスメディア『autojournal』は、『F1参戦を志向するアウディが、そのLMDhプログラムをトラックデビュー前にキャンセルした』と報じたが、アウディ・カスタマーレーシングのボス、クリス・ラインケはこれらの主張に反論し、2023年のデビューに向けプログラムはいまなお「全速力で進んでいる」と述べた。


 アウディは2020年11月30日、現在IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の最高峰クラスで採用されているDPiの次期規定で、WEC世界耐久選手権のハイパーカー・クラスにも参戦可能となる『LMDh』車両でのスポーツカー復帰をアナウンス。2021年4月には、ティーザー画像も公開していた。


 またその際には、2022年初頭のトラックデビュー、2023年1月のデイトナ24時間でのレースデビューが目標であるとしていた。


 なお、同じフォルクス・ワーゲングループに属するポルシェも、このLMDh車両でのスポーツカー復帰を表明。ポルシェは今月、そのLMDh車両をロールアウトさせ、2023年からの参戦に向けた準備を加速させている。


 一方でアウディについてはF1参戦の噂も飛び交い、LMDhプログラムの進捗がなかなか具体的に聞こえてこないなか、フランスメディアが報じたのが冒頭の噂だった。


「それらの噂を読んで驚いた。内部では、それ(LMDhプログラム)は進められている」とラインケはSportscar365に対し語った。


「いまのところ、その(プログラムの)状況は伝わってきている。明らかに、内部ではこのプロジェクトは順調に進んでいる。最終発表と最終決定がもたらされる予定であるが、現時点で“ニュース”はない」


 ラインケはアウディのLMDh車両がいつロールアウトを行う予定であるかを明言しなかった。


 ベルギー籍のチームWRTがWECにおけるアウディのファクトリーチームになる準備を整えているものとSportscar365は理解しているが、WECおよびIMSAでのカスタマーチームはまだ発表されていない。


 ラインケは、2022年の上半期には、さらなる発表が予想されると述べている。


「ありとあらゆる側面から、(このプログラムは)関心を集めている」とラインケ。


「さまざまなブランドがル・マンへと戻る、偉大なストーリーだ」


「アウディが再びル・マンを選択するというのは、素晴らしい物語だ。カスタマーにとっても、この新時代の一部になれる可能性がある、素晴らしいストーリーだ。したがって、非常に好評を博しているのだ」

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