ニッサン/NMC、2024年のGT500ラインアップを発表。タイヤ、ドライバーとも変革の年に
2024年1月18日(木)14時10分 AUTOSPORT web

1月18日、日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は、2024年のスーパーGTのチーム体制を発表した。GT500クラスでは4台のニッサンZニスモGT500が参戦するが、2チームがタイヤ銘柄を変更、3台でドライバーラインアップの変化がみられた。
2022年にカルソニック IMPUL Zがチャンピオンを獲得、2023年もNiterra MOTUL Zがタイトル争いを展開するなど、毎年タイトルを争っているニッサン/NMC陣営。2024年に向けては、新たに車名も変更された『ニッサンZニスモGT500』を4台投入。4チームからシーズンに臨む。
ドライバーラインアップについては、3チームで変化がみられた。まずエースナンバーの23を背負うNISMOの23号車には、千代勝正が移籍。四度のチャンピオンを誇るロニー・クインタレッリと組むことになった。
そして2014年から10年をNISMOで過ごした松田次生は、心機一転KONDO RACINGに移籍し、GT500デビューを飾る名取鉄平とコンビを組むことになった。また千代が抜け、新たにチーム名が『NISMO NDDP』に変更された3号車には、2023年までGT300クラスで戦っていた三宅淳詞が起用され、高星明誠と組むことになった。三宅は今季すでにスーパーフォーミュラ参戦が決まっているが、SFはホンダ、スーパーGTはニッサンのパワーユニットを同シーズンで使用することになった。
唯一ドライバーが変わらないのは、2022年チャンピオンのTEAM IMPULで、平峰一貴とベルトラン・バゲットのコンビを継続する。
また、2023年限りでミシュランがGT500クラス参戦を終えることになり注目を集めていたNISMO、NISMO NDDPのタイヤだが、こちらはブリヂストンが装着されることになった。これで4台のZニスモGT500のうち、3台がブリヂストン、KONDO RACINGの1台がヨコハマとなった。
ニッサンのモータースポーツビジネスユニットヘッドも務めるNMCの片桐隆夫CEOは、2024年に向け「今シーズンもモータースポーツでしか提供できない特別なワクワク感を、応援してくださるファンの皆さまとともに分かち合いたいと思います。そのため、スーパーGT GT500クラスはチャンピオン奪還を目指し、全てのチームで勝つことを念頭に、新たな若い力を取り込みながら体制を固めました」とコメントした。
2台のタイヤメーカー変更、そして3台のラインアップ変更と、2024年のニッサン/NMC陣営は大きな変革を迎えることになりそうだ。