トヨタ車体、ダカールラリー市販車クラスの12連覇を達成。ランドクルーザー300でワン・ツーフィニッシュ

2025年1月18日(土)15時47分 AUTOSPORT web

 1月3〜17日にサウジアラビア国内を舞台に行われた第47回ダカールラリーへ、日本のトヨタ車体株式会社のラリーチームであるチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)が参戦し、市販車部門(ストッククラス)で三浦昂/ジャン・ミッシェル・ポラト組(500号車)がクラス1位、ロナルド・バソ/ジャン・ピエール・ギャルサン組(501号車)がクラス2位となって同クラス12連覇を達成した。


 2014年大会から市販車クラスの連勝を重ねてきたTLCは、2025年大会にも社員ドライバーである三浦と、これまでもチームとともに出走してきたバソを続投し、2台のトヨタ・ランドクルーザー300 GR SPORTをエントリー。


 迎えた2025年大会では、大会序盤からスタックや電気トラブルなども発生するなか、2台体制の強みを活かして互いにアシストしながらマシンを各チェックポイントへと運び続けた。

ロナルド・バソ(トヨタ・ランドクルーザーGRスポーツ) ダカールラリー2025


 近年のダカールラリーは改造車に合わせたコース設定が行われていることもあり、市販車ベースのラリー車に対する難易度が上がっているなか、度重なるパンクやシャフトトラブルなどにもその都度対応して12本のステージを完走。


 三浦/ポラト組の500号車が総合83位、市販車部門1位、バソ/ギャルサン組の501号車が総合108位、市販車部門2位となり、2014年大会以来となる市販車部門の12連覇を2台のワン・ツーフィニッシュで達成した。


 ラリー完走後にはビバークの一角に大きなポディウムが設営され、競技を終えた参加車が次々と登壇。TLCの2台は日没直後の午後5時半頃にステージへ上がり、トロフィーを受け取った選手らとチームスタッフは観客の声援に手を振って応え、ダカールラリー2025の幕は閉じた。

三浦昂(トヨタ・ランドクルーザーGRスポーツ) ダカールラリー2025
ダカールラリー2025を戦い終えたチームランドクルーザー・トヨタオートボデーのメンバー
ダカールラリー2025を戦い終えたチームランドクルーザー・トヨタオートボデーのメンバー


 トヨタ車体代表取締役・社長の松尾勝博氏やチーム代表、2台のドライバーのコメントについては以下の通りだ。


●トヨタ車体 代表取締役・社長 松尾勝博


「市販車部門12連覇を成し遂げてくれたことを大変嬉しく思います。15日間にわたる長く険しい挑戦を続けてくれたチームメンバーに感謝の言葉を届けたいと思います。私も大会中間日には現地ハイルを訪れ、厳しかった前半戦の戦況を詳しく聞くことができました」


「前半のハイライトとなった48hクロノステージと2日間に及ぶマラソンステージでは、メカニックによるサポートなしでゴールを目指す過酷なステージとなりましたが、昼夜を分かたぬチーム総力戦でステージをクリアしてくれました」


「そのような厳しい挑戦においても、現場のTLCは活気に溢れていました。その源は30年間苦楽をともにしてきたからこその一体感と、TLCを支えていただいている関係者の皆様のおかげだと、感謝しております」


「最後に、当社はこれからもダカールラリーを通じた『もっといいクルマづくり』を進めてまいります。これまでご支援・ご協力いただき誠にありがとうございました」

チームランドクルーザー・トヨタオートボデーのメンバーに訓示する松尾勝博社長 ダカールラリー2025


●チーム代表 本多篤


「市販車部門12連覇を達成することができ、大変嬉しく、そしてTLCを誇りに思います。今大会は、前半の48hクロノステージ、マラソンステージ、後半のエンプティクオーターでの大砂丘越えなど過酷なコース設定のなか、クルマの耐久性だけではなく、ドライバー・ナビゲーター、メカニックはじめスタッフなど、チームの総合力を試される大会となりました」


「そのようななか、想定外のトラブルに見舞われながらも、ドライバー・ナビゲーターはチームを信じランクルを信じてゴールを目指し続けてくれました。ビバークでは夜を徹してメカニック陣がクルマを修復し、翌朝送り出してくれました」


「メンバー1人ひとりが自身の役割を全うし、ワンチームで戦ってくれました。そして何よりもファンの皆様からの温かい応援によって勝ち取った12連覇だと思います。これまでTLCを支えてきていただきましたパートナー企業の皆様、ラリーカー開発に携わっていただいた関係者の皆様、そしてTLCを応援していただいた皆様に感謝申し上げます」


「TLCは今後もダカールラリーの道なき道を走ることで『もっといいクルマづくり』を続けてまいります」


●500号車ドライバー 三浦昂


「市販車部門12連覇を果たすことができてほっとしています。来年は車両規則の変更が予定されており、このランクル300で走るのは今回が最後になります。3年間お世話になった車両に最後は感謝の気持ちを込めて丁寧に走りました」


「難易度が高まるラリーに対し、今回は走破性を向上させて臨みましたが、それによりトラブルが出た際もメカニック陣のおかげで走り続けることができました。また、ここで勝負というときに集中できたのはレースや他カテゴリーなど色々な経験が活きたのだと思います」


「応援いただいた皆さまからのメッセージやコメントが本当に励みになりました。たくさんのご声援、ありがとうございました」

三浦昂(トヨタ・ランドクルーザーGRスポーツ) ダカールラリー2025


●501号車ドライバー ロナルド・バソ


「とても厳しいダカールラリーでした。とくに後半戦はトラブルも多く、メカニックも大変だったと思います。12連覇の目標を掲げるチームのためにゴールできて良かった。その意味では満足しています」

ロナルド・バソ(トヨタ・ランドクルーザーGRスポーツ) ダカールラリー2025
角谷裕司監督(チームランドクルーザー・トヨタオートボデー) ダカールラリー2025


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