「大野には伝えました」中日投手陣に有力OBから「喝」が飛ぶ理由
2023年1月18日(水)11時58分 ココカラネクスト

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昨年最下位に沈んだ中日がいかに巻返しを図れるかに注目が高まっている。
オフに入ってからは阿部、京田と思い切って主力を放出、大胆なチーム改革に乗り出していることも話題を集めた。またチーム本塁打がわずか62本など「貧打」に注目が集まりがちだが、中日OBの間からは常勝軍団となるために投手陣に意識改革を促す声も出ている。
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CBCテレビの公式YouTubeチャンネル「燃えドラch」の中で14日までに更新された動画内で、かつてチームのエースを務めた吉見一起氏と現在二軍でバッテリーコーチを務める小田幸平氏が対談。
昨シーズンの戦いぶりを振り返る中で、吉見氏が感じたこととして「『3点に抑えたけど負けました』という発言が(投手陣から)あったときは残念に思いました」とコメント。その理由として「あの球場では打ち勝つ野球はできない」と感じていることが大きいという。
チームの貧打がクローズアップされるが、本拠地のバンテリンドームはその広さもあり、打線がそこまで点を奪うのは厳しいのではないかという見解を示した。
となれば、ロースコアに持ち込むべく、投手陣が「点を奪われないよう」に精進するしかない。点を取ってもらえないから勝てないのではなく、球場の特性を生かして、投手陣もより完璧にゲームを支配するよう、意識改革を図るべきだというのだ。この点は吉見氏から左腕エースの大野にもすでに伝えたという。
吉見氏といえば中日がリーグ連覇を果たした2011年に最多勝、最優秀防御率、最高勝率の投手三冠に輝くなど、強い時代のチームを支えた右腕エースとして知られる。「精密機械」とも称されたコントロールの良さで本拠地でも勝ち星を積み上げてきただけに、後輩たちの発言には思うところもあるのだろう。
いずれにせよ、屈辱の最下位から抜け出すには投手、野手とも手を取り合って、今一段の上積みが求められていることは間違いない。先輩からの「金言」をどう生かすか。今シーズンの中日投手陣の奮闘にも期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]