【オリックス】リーグ4連覇への道 「27勝」をどう埋めるか ポスト山本の期待集める「ネクストブレーク枠の投手たち」

2024年1月18日(木)16時50分 ココカラネクスト

中嶋監督がいかにチームを動かしていくかも注目となる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 リーグ4連覇を目指すオリックスが今オフ、積極的な補強に動いている。野手では広島からFAとなった西川龍馬外野手を獲得。走攻守に優れ、昨年もリーグ2位の打率をマーク、たくみなバットコントロールで知られる好打者。昨年主に外野を守り規定打席に達したのは、中川圭太内野手のみとあって、打線の厚みを増す大きな補強となった。

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 また投手陣においては昨年も16勝をマークした絶対エース、山本由伸がメジャー挑戦で抜けること、同じく昨年11勝をマークした左腕、山崎福也もFAで日本ハムに移籍となったことで「27勝」の穴をどう埋めていくかが注目となる。

 左腕エースの宮城大弥、新たな怪物候補とされる山下舜平大、昨年シーズン後半から頭角を現し、日本シリーズにも先発した東晃平などの顔ぶれが浮かぶが、オリックスの凄みは育成とスカウティング能力の高さにある。プロスペクト枠の投手たちが続々と一軍舞台で活躍する日に向け、腕をぶしていると見られる。

 ネクストブレーク枠として期待されているのは盛岡中央高校から22年のドラフト3位入団、斎藤響介投手にもある。昨年9月26日の西武戦(京セラドーム大阪)でプロ初登板初先発で4回73球を投げ、2安打無失点と堂々たる投げっぷりを見せ、ファンを喜ばせた。最速152キロの速球、スライダーが持ち味の右腕は先発枠が空いた今シーズン、どんなパフォーマンスを示せるか。

 また昨年10月9日のソフトバンク戦で6回を無失点に抑え、プロ初勝利を飾った曽谷龍平投手も飛躍が期待されている。22年のドラフト1位左腕、白鴎大から即戦力として期待を集め、入団。当初は中継ぎからスタートし、先発の舞台を任されるようになり、シーズン終盤に初勝利にたどりついたとあって、1年目で学んだ経験を大事な2年目に生かしたいところ。

 またトミー・ジョン手術を受け、昨年のフェニックスリーグで実戦登板を果たした21年のドラフト1位右腕、椋木蓮も今季は一軍の舞台に戻ってくることが確実視されている。ルーキーイヤーの22年7月20日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)で9回二死までノーヒットノーランピッチングを敢行。鮮烈な印象を残した右腕が雌伏のときを経て、一回り大きくなった姿を見せられるか。

 主砲・吉田正尚が抜けたときも影響を心配されたが、「ナカジマジック」といわれる中嶋聡監督の選手起用のたくみさも光り、チーム一丸となって乗り越えてきたオリックス。絶対エースが抜けた穴を埋める、新たな新戦力の台頭が楽しみなシーズンとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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