そろそろ荒れそうな京成杯。穴党記者が自信を漲らせる「4頭の穴馬」

1月18日(土)6時10分 Sportiva

 今春の3歳クラシックに向けた争いは、年が明けて一段と熱を増している。今週も、牡馬クラシック第1弾のGI皐月賞と同じ舞台で、GIII京成杯(1月19日/中山・芝2000m)が行なわれる。

 例年、素質ある若駒が集う同レース。馬券的な傾向については、日刊スポーツの松田直樹記者がこう語る。

「過去10年の連対馬20頭のうち、16頭が5番人気以内の馬が占めています。その分、比較的堅いレースとなっています」

 実際、大荒れは少なく、3連単の配当も過去10年で10万円を超えたのは2回だけ。スポーツ報知の坂本達洋記者も、極端な穴狙いに徹するのはどうか? と言う。

「今年は2勝馬がわずか2頭というメンバー構成ですから、混戦と言えば、混戦です。しかし、2013年を最後に、3連単の配当が10万円を超えたことはありません。さらに、2014年以降の6年間は、1番人気が4連対。人気馬を軸にして、どんな”ヒモ”に狙いを絞るかが、馬券攻略のポイントになってくるのはないでしょうか」

 では、好配当につながる”ヒモ”とはどういったタイプの馬になるのか。坂本記者は、こんな見解を示す。

「開催が進むにつれて、馬場は力を要するようになり、そういう馬場を苦にしないタイプが有利になると言えるでしょう。スマイルカナが逃げ切った先週のGIIIフェアリーS(中山・芝1600m)も、よどみないペースで流れ、しまいの時計が結構かかっていました。瞬発力勝負にはなりにくい馬場で、ある程度前でレースを運ぶことができて、スピードの持続力に優れた馬を穴として考えるべきだと思います」

 そして、坂本記者はビターエンダー(牡3歳)を”ヒモ穴”候補に推奨する。

「新馬戦(3着。2019年10月15日/東京・芝2000m)では、上がり33秒7という切れ味を見せたビターエンダー。潜在能力は相当高そうです。勝ち上がった前走の未勝利戦(2019年11月2日/東京・芝2000m)でも、好位3番手を追走し、直線でしぶとく脚を伸ばして2着馬に3馬身差をつける完勝劇を披露しました。今回、初の中山コースとなりますが、器用な、センスある走りをしていますから、苦にすることはないと思いますよ」

 坂本記者によれば、同馬に対する陣営の評価も高いという。

「前走のレース直後、相沢郁調教師が『この馬には期待している』とトーンが高かったのが印象に残っています。主戦の津村明秀騎手も、『オルフェーヴル産駒にしては乗りやすい。しかも、成長途上の段階でこれだけ走っている。これから、さらによくなりそうな馬』と高く評価しており、軽視は禁物です」

 坂本記者はもう1頭、4戦目にして勝ち上がったヴィアメント(牡3歳)の名前も挙げた。

「キングカメハメハ産駒がこのレースを勝ったことはありませんが、同産駒は過去10年で11頭が出走して、2着4回、3着2回、着外5回とまずまずの戦績を残しています。万能性のある種牡馬で、この時期の中山コースで頼りになる存在と言えるでしょう。ヴィアメント自身が勝ち上がった前走の未勝利戦(2019年11月23日/東京・芝1800m)も、雨の東京の不良馬場。パワーは十分で、侮れませんよ」

 一方の松田記者だが、まずは今年のレースについて、こう分析する。

「今年は、新馬戦を5馬身差で圧勝した牝馬スカイグルーヴ(牝3歳)が主役。ここに、穴党の付け入る隙があります。というのも、過去10年で牝馬は9頭参戦し、2014年のマイネグレヴィルの5着が最高。そういう存在が1番人気となれば、波乱の目は大いにあります。

 さらに、人気のスカイグルーヴをはじめ、前走で逃げの手に出た馬が、今年はヒュッゲ(牡3歳)、ロールオブサンダー(牡3歳)を加えて3頭います。他にも前に行きたい馬がたくさんおり、同型多数の今回、スカイグルーヴにとっては展開の利が見込めず、厳しいレースが予想されます。

 ただ、過去2年は逃げ馬こそ馬群に沈みましたが、いずれも先行馬が勝利。今回、展開面から先行馬が敬遠されるのであれば、逃げにこだわらず、先行力を発揮できそうな馬を、あえて狙いたくなります」

 そう語る松田記者が最初に推すのは、逃げて2連勝中のヒュッゲ


今の中山の馬場が合っていそうなヒュッゲ

「新馬戦(2019年10月6日/京都・芝2000m)では、中団に控えて6着。道中でのペースアップに対応できす、ジリジリと脚を伸ばすだけに終わりましたが、次戦の未勝利(2019年10月27日/京都・芝2000m)、続く1勝クラスのエリカ賞(2019年12月7日/阪神・芝2000m)では、逃げて完勝。前々でしぶとさを生かすスタイルに転換したことで、ジリっぽい脚質を武器に変えました。その走りは、タフで、持久力が求められる今の中山にはピッタリと言えます。

 また、そもそもエリカ賞と言えば、出世レース。勝ち馬からは、タヤスツヨシ、アドマイヤベガ、キングカメハメハ、エイシンフラッシュといったダービー馬4頭を筆頭に、多くのGI馬が生まれています。最近でも、2013年のバンドワゴン、2014年のベルーフ、2018年のエールヴォアが、エリカ賞を勝った次走の重賞で連対。ヒュッゲも、それらの馬に続く可能性が大きいです」

 続いて、松田記者が推奨するのは、年末の新馬戦(2019年12月15日/中山・芝1800m)を快勝したばかりのクリスタルブラック(牡3歳)だ。

「前走の新馬戦では、4角で外に膨れながらも、抜群の手応えで上がってきた脚には鳥肌が立ちました。最後は流していましたが、それでいて、メンバー最速の上がりをマーク。まだ緩さは残していますが、物見もせず、真面目に走り切る集中力には目を見張るものがあります。

 同馬は先行馬ではありませんが、前がやり合う展開も踏まえて、瞬発力に秀でた馬を押さえておく必要があるでしょう。1月9日の追い切り時計でも、自己ベストを3秒2も上回る好タイムを記録(美浦CW=65秒9−12秒4)。調教負荷を強めて、仕上がりはさらに進んでおり、大駆けムードが漂っています」

 比較的堅いレースとはいえ、過去には3連単で10万円を超える好配当が出ているのは確か。同様の波乱がそろそろ起こっても不思議ではない。それを演出する馬が、ここに挙げた4頭の中にいるかもしれない。

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