2025年型『FW47』の準備を順調に進めるウイリアムズ。サインツがファイアアップに立ち会い、シミュレーター作業を開始

2025年1月19日(日)7時40分 AUTOSPORT web

 ウイリアムズは、他のF1チームに先駆けて、2025年F1マシンの初のファイアアップを完了したことを公表し、順調にシーズンへの準備を進めつつある。アレクサンダー・アルボンと新加入したカルロル・サインツが立ち会うなか、1月15日にグローブのファクトリーでFW47のパワーユニット(PU)およびすべてのシステムを作動させることに成功した。






 今年は、F1史上初めて全チームが一堂に会し、2025年型マシンのリバリーを披露するローンチイベントが、2月18日に開催される。ウイリアムズは、FW47の公式発表会を2月14日に実施する。約1カ月後に迫る発表会と、その後のプレシーズンテストに向けて、ウイリアムズはいま、すべてのメカニカルシステムが正常に機能するという確信のもと、静的テスト、ピットストップ練習、空力プラットフォームの改良を行っていく。


 F1マシンを初めてファイアアップしたことで、すべての機械システムが正常に取り付けられ、車両が稼働可能になったことが確認されたわけだが、すべての空力パーツの製造が終わり、装着できる状態にあるわけではない。空力プラットフォームは絶え間なく改良されていき、チームは、バーレーンで2月26日からスタートするプレシーズンテストの前日までに最新のアップグレードを完成させることを目指していく。


 メカニカルシステムは、製造により多くの時間を要することから、通常、アップグレードをシーズン開始の6〜8週間前に完成させて、その後、ファイアアップおよび、ファクトリー内で行う静的テストで、性能が不十分であったり問題が判明した場合に、エンジニアが修正する。


 今週、ウイリアムズのファクトリーでは、FW47のファイアアップが行われるとともに、サインツが初めてシミュレーターで作業を行った。2025年に加入したサインツは、2024年最終戦翌日にアブダビでフィルミングデー走行としてFW46をドライブ、そのさらに翌日には同地でのタイヤテストに参加しており、シミュレーターでは昨年型と2025年型FW47の違いを体感する機会を得たことになる。

2024年F1アブダビテスト カルロス・サインツ(ウイリアムズFW46)




 ウイリアムズでは、2023年11月にパット・フライがチーフテクニカルオフィサーとしての職務を開始、2025年型マシンはフライがリードするチームの下で設計・開発された初めてのマシンということになる。2024年夏にはアルピーヌでテクニカルディレクターを務めたマット・ハーマンがデザインディレクターとして加入し、技術部門の新体制が形成された。フライとハーマンは、アルピーヌ時代に良い協力関係を築いていた。


 ウイリアムズ代表ジェームズ・ボールズは、2023年初めの就任以来、技術部門の変更を進めており、レッドブルに所属したアンジェロス・ツィアパラスをチーフエンジニアに起用、フェラーリでパフォーマンスアナリティクス責任者を務めたファブリス・モンカデに、コンピューティングサイエンス担当チーフエンジニアの役割を任せるなど、他チームから優秀な人材を獲得している。


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