ボルトレートもサポートするアロンソのマネジメント会社『A14』が、2度のインディカー王者パワーと提携
2025年1月20日(月)18時0分 AUTOSPORT web

インディカーで2度チャンピオンに輝いたウィル・パワーは、フェルナンド・アロンソの『A14マネジメント』社と提携することで、モータースポーツのキャリアの新たな章を築く上で大きな一歩を踏み出した。
パワーにとってこの動きは初めてのことだ。彼はこれまでエージェントを雇ったことがなく、輝かしいキャリアを通じて契約交渉を自ら行うことを選んできた。しかし、オーストラリア出身のパワーとチーム・ペンスキーとの契約は、2025年に終了する。そのためパワーは、アロンソが設立し、アメリカでは元インディカードライバーのオリオール・セルビアが代表を務める会社に自身の将来を託している。
このふたりの広範なネットワークとモータースポーツの専門知識は、パワーが競争力を維持して新たな機会を模索する上で、極めて重要な役割を果たすことになるだろう。
2022年初頭に、アロンソが長年の協力者であるアルベルト・フェルナンデス・アルビラレスとアルベルト・レスクロサ・コルとともに設立したA14マネジメントは、キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレートやDSペンスキーのマクシミリアン・ギュンターといった、才能豊かなドライバーの多様なグループを構築してきた。
現在、北米のモータースポーツ界における同社の存在感はウィル・パワーのおかげで大幅に強化されている。重要なのは、パワーとA14のつながりを作ったのがセルビアだったことだ。セルビアは、2008年にKVレーシング・テクノロジーでパワーのチームメイトだった。このことが親しみと信頼の層を加えているのは間違いない。
■A14マネジメントとともにパワーが迎える新たな章
パワーがA14マネジメントと契約するという決断は、インディカーでトップ候補であり続けるという彼の野心と、他のレース分野への進出に対する関心の両方を反映している。
「あと5年間は絶対に競争力を維持できると思う。自分に本当に競争力がある限り、それを確実に継続することが目標だ」と、今週パワーは『AP News』に語った。
「昨年、僕はすごく速かったので、レースで3回優勝し、7回表彰台に上がった。ということは、まだ非常に高いレベルでパフォーマンスを発揮しているということではないだろうか?」
「そして、もしパフォーマンスを発揮できなかったら、やりたいとは思わないだろう。僕は今も学んでいる」
パワーはペンスキーのシートを確保することに集中しているが、チームはデイビッド・マルーカス(メイヤー・シャンク・レーシング)のようなより若いドライバーに関心を持っているといううわさが浮上している。パワーはA14マネジメントの支援を得ることで、今後の交渉に先立って自らの立場を強化することを目指している。
■セルビアとアロンソの専門知識を活用
パワーとセルビアの関係は、2008年にKVレーシングテクノロジーでチームメイトだった頃に遡る。セルビアはインディカーのペースカードライバーと、パドックで影響力を持つ人物という二重の役目を負っており、パワーにとっては理想的な支持者だ。
「インディカーでの僕の将来と、ずっと出場することが夢だったデイトナ24時間やル・マンのようなインディカー以外の他の取り組みに向けて、彼らは大きな助けになってくれるだろう」と、パワーはニュースリリースで述べた。
パワーはセルビアとアロンソの両名に対する尊敬の念を表明した。
「オリオール・セルビアは僕の長年の友人であり、これまでで最高のチームメイトのひとりだ。フェルナンド・アロンソは、僕が長い間尊敬してきた人物だ。彼が成し遂げたすべてのことに大きな敬意を抱いている。オリオールとフェルナンド、そして彼らの人脈の組み合わせは、僕にとってこれ以上ないほどぴったりだと思う」
2022年のチャンピオンシップ制覇した後にペンスキーと最新の契約を結んだパワーは、インディカー後の人生の基礎を築きながらチームに留まることを強く望んでいる。だが、A14マネジメントのリソースとコネクションは、デイトナ24時間レースやル・マンのような耐久レースへの参加など、パワーの夢のプロジェクトへの扉を開く可能性がある。
パワーはペンスキーでの将来について、「もちろん、それは僕が決めることではない。僕はチームのオーナーではないからだ」と認めた。
「でも結局は、レースに勝ったり、非常に力強くフィニッシュしたりすることが、どんなことに対しても最高の防御策になる」
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