トヨタの豊田章男会長「約束を守ってくれてありがとう」/ダカールラリー2025コメント全文
2025年1月20日(月)16時15分 AUTOSPORT web
1月3〜17日にかけて、中東のサウジアラビアで開催されたW2RC世界ラリーレイド選手権の2025年シーズン開幕戦『第47回ダカールラリー2025』。
“世界一過酷なラリー”とも称されるこの大会には、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)が6台のトヨタGRダカール・ハイラックスEVOで挑戦したほか、四輪市販車で争われるストック部門にはトヨタ車体株式会社のラリーチームであるチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)が、さらにトラック部門には日本の日野チームスガワラが参戦し、くわえて開発車専用クラス“ミッション1000”へHySE(技術研究組合水素小型モビリティ・エンジン研究組合)が水素燃料エンジン搭載のバギー『HySE-X2』で挑戦した。
同ラリーの終了後、モリゾウ氏(トヨタ自動車の豊田章男会長)よりトヨタの仲間たちへ向けたコメントが発表された。
今回寄せられたモリゾウ氏のコメントには、HySE、日野チームスガワラ、TLCを労う言葉が含まれている。コメント全文は以下のとおりだ。
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ダカールラリーをゴールして、やっと新たな年を迎えた皆さま、あけましておめでとうございます。
全長7500キロ、15日間のドライブ本当にお疲れさまでした。
■水素エンジンバギーでダカールに挑戦した皆さまへ
昨年は90%の道を走破しての完走。今年は100%全ての道を走りきり、本当の意味でダカールを完走。
水素エンジンの進化を今年も世界中に示していただけたと思います。
エンジン音で興奮できる未来を一緒に残していきましょう。
今年もクレイジーな挑戦を本当にありがとうございました!
トヨタ自動車株式会社 会長 豊田章男
■日野チームスガワラの皆さまへ
クラス13位そして34回連続のダカール完走おめでとうございます!
ドライバーが気持ちよく走れる…より負担なく安全に目的地に辿り着ける…そんなトラックが世界の物流を支えます。
そのための挑戦をこれからも続けていってください!
トヨタ自動車株式会社 会長 豊田章男
■トヨタ車体 チームランドクルーザー・トヨタオートボデーの皆さまへ
12連覇おめでとうございます。
チームランドクルーザーが8連覇を達成した2021年。
私が“勘違い”をして皆さんに送った言葉が「やったね、、12連覇おめでとう!ご苦労様、、」
三浦さんは、すかさず「12連覇は日野さんです」と間違いを指摘してくれました。
それなのに私がさらに返したのは…
「色んなところでV12って言っちゃったから、V12でお願いします!あと4回勝ってね!」
この“ひどい”やりとりがチームランドクルーザーの皆さんへの“とてつもないプレッシャー”になっていたということは私もよく分かっていました。
毎年毎年、そのプレッシャーに打ち克ちながら皆さんは、過酷な道を走り切り、V9、V10、V11と勝利を重ねてくれました。
そして今年ついに、約束のV12を“本当のこと”にしてくれました。
改めて言います…「やったね、、12連覇おめでとう!ご苦労様、、」
やっとこの言葉をいえました。言わせてくれてありがとう!
あと4回勝ってとの無茶振りに、「僕いくらでもラリーやりたいんで、ちょっと嬉しいです」と三浦さんは返してくれました。とはいえ苦しい4年間だったと思います。
ですが、こうして走り続けてくれたおかげでランドクルーザーは毎年毎年“もっといいクルマ”になっていると思います。
奇しくも、V12を達成した年が市販車クラス最後の年になりました。
V12の約束を果たしてもみんなの気持ちは「いくらでもラリーやりたい」で変わらないでしょうか?
もし気持ちが変わらないのであればこれからもランドクルーザーを鍛え続けていって欲しいと思っています。
もっといいクルマづくりをこれからもよろしくお願いします。
冒険者のみんな約束を守ってくれてありがとう。
モリゾウ
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