浦和MF明本考浩がベルギーへ! ルーヴェンへの期限付き移籍が発表、三竿健斗と同僚に

2024年1月20日(土)19時2分 サッカーキング

浦和ではACLやクラブW杯などで世界を舞台に戦った [写真]=Getty Images

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 浦和レッズは20日、同クラブに所属しているMF明本考浩が、ベルギーのルーヴェンへ期限付き移籍することを発表した。

 両クラブの発表によると、期限付き移籍期間は2023−24シーズン終了時までにあたる2024年6月30日までだという。ルーヴェン側の発表によると、今回の期限付き移籍契約には買取りオプションも付随しているようだ。

 明本は1998年1月31日生まれの現在25歳。栃木SCのジュニア、ジュニアユース、ユースと歩を進め、高校卒業後は国士舘大学へ進学。大学4年次の2019年7月にはイタリア・ナポリで開催された第30回ユニバーシアード競技大会のメンバーにも名を連ね、“日の丸”を背負って優勝を経験した。2020年より育成組織時代を過ごした古巣の栃木へ入団。ルーキーイヤーから主力に定着し、同シーズンの明治安田生命J2リーグでは40試合の出場で7ゴールを挙げた。

 栃木での活躍が高く評価され、シーズン終了後には浦和への完全移籍が発表。豊富な運動量、球際での強さなどを武器として、初年度から当時のリカルド・ロドリゲス監督の信頼を掴んだ。左サイドの2列目や左サイドバックを主戦場としながら、時には右サイドの2列目やサイドバック、トップ下、さらにはセンターフォワードでも起用され、その万能さを遺憾なく発揮。加入初年度は明治安田生命J1リーグ全38試合中33試合に出場し、4ゴールを挙げただけでなく、天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会の優勝に貢献した。

 2022シーズンは明治安田生命J1リーグで31試合出場を記録。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022では、翌シーズンに開催されたアル・ヒラル(サウジアラビア)との決勝戦2試合を含む全11試合のピッチに立って2得点を挙げ、クラブを5シーズンぶり3度目となるACL優勝へ導いた。マチェイ・スコルジャ前監督からの信頼も厚く、2023シーズンは負傷に悩まされながらも明治安田生命J1リーグで25試合出場2得点を記録。2023 FIFAクラブワールドカップ サウジアラビアでも全3試合のピッチに立った。

 海外挑戦に際し、明本は浦和を通してコメントを発表。「浦和レッズを愛する全てのみなさまへ」と記し、移籍を決めた際の率直な心境を明かすとともに、浦和への感謝と新天地での決意を綴った。

「このたび、ルーヴェンに期限付き移籍することになりました。この移籍を決断するにあたりとてもとても考え、悩みました。簡単な決断ではなかったです。この浦和の地で得たものは計り知れません。技術、メンタル、人間性、自分自身がJ1リーグという素晴らしい舞台で闘えるまでに成長できたのは間違いなく浦和レッズのみなさまのおかげです」

「そんな浦和レッズを離れる決断は難しいものでした。その代わりに相当な覚悟をもって海を渡ります。自分がさらに成長し、世界で闘う姿を浦和に届けます。どこへ行こうとも闘い、走り、体を張り続けます。今後とも明本考浩をよろしくお願いします。行ってきます」

 また、明本の新天地となるルーヴェンを率いるオスカル・ガルシア監督も、クラブを通してコメントを発表。「タカヒロをチームに加えることができて、非常に喜ばしく思っています。彼はそのスピード、洞察力、優れたテクニックで私を魅了してくれました。彼は守備面での強さだけでなく、攻撃面でも付加価値を与えてくれる存在です。彼は我々の左サイドに新たなオプションを与えてくれるでしょう」との言葉で期待を寄せた。

 2023−24シーズン、ルーヴェンはジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第20節終了時点で4勝4分12敗を記録し、勝ち点「16」で16チーム中14位につけている。現在のチームには、これまで東京ヴェルディ、鹿島アントラーズ、ポルトガルのサンタ・クララでプレーしてきたMF三竿健斗も在籍。明本は今季のクラブにとって2人目の日本人選手として迎え入れられることとなった。


【画像】ルーヴェンのユニフォームに身を包んだ明本

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