スズキ・エブリイ、ダイハツ・アトレーの軽スーパーハイトを“小さなSUV”に仕立てたカスタムに注目/東京オートサロン2023

2023年1月21日（土）17時55分　AUTOSPORT web

　『東京オートサロン2023』に集結した最先端のカスタムカーのトレンドを探ってみよう。今回、一大勢力といって過言ではないのが“アウトドア”をキーワドにしたカスタムカーだ。キャンプや車中泊を快適に楽しむために工夫をこらした“アウトドア”のギア系モデルを数多く見つけることができた。
　
　なかでも目立っていたのは、軽自動車のスーパーハイトモデルにカスタムを施したモデル。人気のベース車両は、スズキ・エブリイやダイハツ・ハイゼット（アトレー）。余裕十分の室内空間に、アウトドアレジャーで便利に使える工夫や映える魅せ方を加えることで、唯一無二のカスタムモデルを提案している。

　ここでは、東京オートサロン2023で注目を集めていた“アウトドア”ギア系のカスタムモデルを紹介しよう。

＊　＊　＊　＊　＊　＊

■DoBASE NORTH HUNTER エブリイ／アトレー

　アウトドアを趣味にする人の“動く拠点”をコンセプトにカスタマイズされたのが、NORTH HUNTERのエブリイとアトレーだ。

　両車ともエクステリアは、自然の中で目立つように蛍光をベースにした黄色“ノース・イエロー”を採用し、アクティブなイメージを演出している。エブリイではルーフトップテントやサイドオーニング、リヤラダーなど“遊び”を支える機能パーツがドレスアップとしても効いており、否応にもワクワクさせてくれる。3インチのリフトアップキットによる、程よい車高アップも絶妙だ。

■GORDON MILLER GMLVAN S-01

　
　GORDON MILLER（ゴードンミラー）は、“バンライフ”の仕掛人としても有名なブランド。内装を木目調の加飾で仕上げたコンプリートモデル『GMLVAN』をはじめ、風情あふれるウェアやガレージツール、アウトドアギアアイテムの販売も手がけている。

　今回は第一弾のトヨタ・ハイエース、第二弾のニッサンNV200に続く、『GMLVAN』シリーズ第三弾として、ダイハツ・ハイゼットをベースにオリジナルカスタムを加えた『S-01』を展示していた。ここ最近、需要が高まっている少人数やソロキャンパーに向けた新提案だ。

　天然のアカシア材を用いた内装の出来栄えにも圧倒されるが、『S-01』専用ボディカラーである“オリーブドラブ”も味わい深い。ベース車両にハイゼットを選択していることで、車両価格が300万円台前半からの設定であることも魅力的だ。

■BLOW＆TARBOW ハイゼットトラック

　ダイハツ・ハイゼットトラックの荷台に、青森ヒバをふんだんに使った本格サウナルームを搭載した移動式のサウナカー。アウトドアでサウナを楽しむためだけに作られたこともあり、カーゴの中のサウナルームは本格的なもの。サウナストーブを稼働させれば、室内の温度は70〜100℃まで上がるとのこと。いつでもどこででもトトノイたい方にお薦めのカスタムだ。

■BodyLine NV350キャラバン

　BodyLineは、ニッサン・キャラバンNV350に惚れ込んだ職人が自らの理想を求めて立ち上げたカスタム専門ショップ。今回展示された車両は、NV350の10人乗りのガソリン車をベースに、豪華シート＆快適に過ごせる内装をテーマに仕立てられている。サイドオーニングやオリジナル6インチアップキットなど、“アウトドア”を意識した装備も多数装着している。

■DELTA FORCE アルファード

　トヨタ・アルファードに7インチリフトアップを組み合わせることで、オフロードスタイルを狙ったカスタムモデル。無骨なデザインで人気のデルタフォース・オーバルの17インチホイールにBFグッドリッチのマッドテレーンタイヤを組み合わせた下まわりのメカニズムは、クロカンSUV顔負けの本格的なもの。

　ルーフボックスキャリアやサイドオーニングなど、今年の流行りアイテムも抜かりなく装着されるなど、ミニバンの新境地を切り開いた意欲作だ。

■FAF-EVELER MOTO BASE

　軽バン／軽トラのカスタマイズ＆リフトアップでおなじみのフォレストオートのブースには、4台の個性的なカスタムモデルが展示されていた。なかで最も目立っていたのが2台のカスタムモトコンポを格納できるトランスポーター的な役割が与えられたエブリイ。

　旅先においてモトコンポで軽めのツーリングをする。そんなシチュエーションを想定しながら仕立てた1台とのことだ。窓にはめられた木製シェードやベットキットを備えるなど、居心地の良さそうなキャビンも好印象だ。

■給電くんポップアップルーフホワイトED

　4名が快適に就寝する空間を実現しながら、アウトドアレジャーで必要な電源も確保できる。そんなコンセプトで仕立てた軽キャンパーモデルがポップアップルーフホワイトEDだ。ベース車両はスズキ・エブリイ。

　木目調パネルが貼られたキャビン後部に2名分のベット、開閉式のトップルーフに2名分のスペースを確保することで、4名の就寝を実現している。電源は外部入出力100V電源コンセントに加え、ルーフには100Wのソーラーパネルを配置、サブバッテリーも大型タイプを備えている。2000Wインバーターにより家電製品も使うことができるそうだ。