「年内中に4王座統一戦」井上尚弥、はやくも4冠視野に 米プロモーターがアフマダリエフとの統一戦を熱望

2023年1月22日(日)13時12分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 今月13日にバンタム級4団体王座を返上し、スーパーバンタム級への転向を表明した井上尚弥。階級転向から間もないものの、はやくもビッグネームとの対戦が囁かれ、さらには新たな階級での「4冠統一」の可能性も報じられている。

 井上はスーパーバンタム転向以前より、WBC・WBO王者のスティーブン・フルトンとの対戦が有力視されてきており、今月に入り海外各メディアでは両者の試合が確定したとの一報が流れた。加えて、同級IBF・WBA王者のムロジョン・アフマダリエフも、井上と拳を交えることを熱望していると、米ボクシングサイト『BOXSING NEWS 24』が伝えている。

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 同メディアは1月19日配信となった記事の中で「ナオヤ・イノウエがWBC・WBOスーパーバンタム級王者スティーブン・フルトンを倒した場合、日本のスター選手とIBF・WBA王者ムロジョン・アフマダリエフのスーパーバンタム級王座統一戦を今年中に行う準備がある」と、米プロモーターのエディ・ハーン氏が明かしたとしている。

 さらにハーン氏による「イノウエとフルトン、イノウエとアフマダリエフ、信じられないようなファイトだ。(アフマダリエフは)イノウエと戦う準備はできている」と対戦を歓迎するコメントも掲載。その上で「イノウエが122ポンド(スーパーバンタム級)で4団体統一王者になるためには、フルトンからIBFとWBAのタイトルを奪い取ることが前提だ」として、4王座を賭けての試合に前向きな言葉を続けた。

 一方で同メディアは「イノウエはノニト・ドネア、ジェイミー・マクドネル、ジェイソン・モロニー、エマニュエル・ロドリゲスといったクオリティの高い選手と戦ってきた」とバンタム級のこれまでの対戦相手を振り返り、「いずれもフルトンとは同格ではなかった。イノウエの対戦キャリアを考えると、フルトンやアクマダリエフのようなファイターにどう対処するかは見えない。これらは、イノウエがこれまで戦ってきた選手よりもレベルが高いのだ」として、両王者に対し苦戦を強いられるものと予想している。

 だが、記事ではハーン氏の他のコメントで「この階級での素晴らしいカード」と評しており、「MJ(アフマダリエフ)も試合を望んでいる」として、アフマダリエフ自身も対戦の意思があると綴っている。

 大物プロモーターの言葉などにより、フルトン、アフマダリエフとの対戦が一気に現実味を帯びてきている井上尚弥。新階級に足を踏み入れた「モンスター」の新たな一年は、さらに刺激的なものとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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